新たなスパイダーマンがここに誕生!!
サム・ライミ監督の「スパイダーマン(2002~2007年)、マーク・ウェブ監督の「アメイジング・スパイダーマン(2012~2014年)。そして新たにジョン・ワッツ監督による「スパイダーマン ホームカミング」が公開されました。今作のスパイダーマンは今までとは全く異なると言っても良い。その理由として一番大きいのは2015年にソニー・ピクチャーズとマーベルから発表された事はアメコミファンからすれば待ちに待った瞬間だったと思う。
ソニーとマーベルから手を結びマーベル・シネマティック・ユニバースに参加すると発表したのです。従来のスパイダーマンの映画化権はソニー側にあり、アイアンマンやアベンジャーズのマーベル作品では登場する事が出来なかったのです。さて今作の気になるストーリーは。
16年に製作・公開された「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」で初登場を果たした後のスパイダーマンの戦いを描く。ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加し、キャプテン・アメリカのシールドを奪ったことに興奮するスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーは、ニューヨークに戻ったあとも、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し、放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く謎の敵バルチャーが出現。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは、トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。 (映画.com引用)
では、早速感想・レビューを書いていきたいと思います。
従来のスパイダーマンよりも原作に近いスパイダーマン
スパイダーマンの本来の姿はピーター・パーカーという高校生です。しかし過去の作品を思い出して欲しいのは高校生にしては落ち着きがあるという事。今作のスパイダーマンは原作であるアメコミに近いイメージではないでしょうか。
陽気でオッチョコチョイ。完璧とは言えないが街を守るヒーローという役を主演であるトム・ホランドはよく演じていると感じます。トム・ホランドはインタビューで。
今回一番大事にしたのは、今まで誰かがやったことはやらないようするということ。今まで見てきたスパイダーマン、特にピーター・パーカーにはなかった新しいユニークな要素を見つけようと、徹底的にリサーチした。
従来のスパイダーマンと比べると少し離れたキャラクターに戸惑う人もいるかも知れませんが「新しいスパイダーマン」という意味では成功ではないでしょうか。
ハイテク技術を利用したスパイダースーツ
アイアンマンであるトニー・スタークから送られた新たなスパイダースーツは今までのスパイダーマンとは全く異なる。最新技術を利用したドローンやスキャン機能、伸縮性自由な素材や体温調整機能などトニー・スタークが好みそうな最新技術が装備されています。
スパイダーマンが使用する糸でも手榴弾にように周りに蜘蛛の巣をはるものから、蜘蛛の巣を伝って電流を流すものまで。今までのスパイダーマンでは観ることが出来なかった技術が今作にはあります。
そして何よりも今までのスパイダーマンとは違う点が「目」ではないでしょうか。従来のスパイダーマンはマスクを被ると感情が解らなかったが、今作のスパイダーマンから目が動き、感情が解るようになっている。それはコミックのスパイダーマンでも目が小さくなったり、大きくなったりと感情表現している事から原作に忠実と言えるのではないでしょうか。
なるべくスタントを使わなかったトム・ホランドの演技
トム・ホランドはピーター・パーカーの役を手に入れるため、マーベルに体操のスタントやパルクール(忍者のように壁を登ったり降りたいするスポーツ)をしているビデオを送ったといいます。今回のスパイダーマンではトム・ホランド自身がスパイダーマンのスーツを着てスタントを行っているシーンが数多くあります。
そうする事によってスパイダーマンからピーター・パーカーに戻る時も違和感無くストーリーが進んでいきます。今作を見てると今回のスパイダーマンもスピード感があり、アクションも多い作品となっているのですがトム・ホランドの身体能力の高さに驚きを感じました。
完全な”悪”で終わらなかったエイドリアン・トゥームス
ウィング・スーツを着た今作の敵側であるエイドリアン・トゥームス。しかし彼のキャラクターを見ると”悪”という肩書からは少しズレているように思える。
部下を大切にし、部下の家族、そして自分の家族が何よりも大事だと解るシーンがいくつか登場する。例えばショッカー使いであるブライスの行動によって自分たちが危険になる事を恐れ「クビだ」と宣言するが「俺がいつ口を滑らすか解らない」というセリフにエイドリアンは彼を殺すシーンがある。
一見非道にも見えるシーンだが、それも自分を含めファミリーを守る為だと解る。最後に部下であるシュルツに「スパイダーマンの姿が誰か知っていると聞いた」と質問された時に「姿を知っていたら殺している」と隠したのは彼の優しさではないでしょうか。
日本での興行収入は7億7000万円突破の大ヒットスタート!
全世界では7億200万ドルを突破したと報じられました。日本ではすでに710万ドルを突破しているので7億ドル超えは日本が後押ししたという事になりますね。何部作になるか解りませんが「次回もある」という予告が出て終わったので非常に楽しみですね。
パンフレットは通常版と特別版の2種類があり、特別版を購入しました。通常版を買っていないので解りませんが特別版はかなりのボリュームです。キャストや監督、制作スタッフのインタビューでは他のパンフレットとは比べ物にならないほど、充実しています。イラストも多くスパイダーマンファンには最高の1冊に仕上がっているのではないでしょうか。特別版がまだ販売しているのであれば、特別版をオススメします!!