累計2400万部の大人気作品が実写化!
7月29日から公開された「東京喰種 トーキョーグール」を早速観てきました。コミックは累計2400万部という大ヒットを記録し今回の映画化だけではなく、アニメ化、舞台化、ゲーム化とその人気は衰えを知りません。原作を知らない方の為にあらすじを書きますと。
人間社会に紛れ込んで人を喰らう怪人「喰種(グール)」たちがはびこる東京。事故で重傷を負った青年カネキは、一緒にいた喰種の少女リゼの臓器を移植されたことで半喰種になってしまう。人間でありながら人を食べることでしか生きられなくなったカネキは、人間と喰種の狭間で苦悩しながらも、喰種を駆逐しようとする人間たちとの戦いに巻き込まれていく。(映画.com引用)
私も原作ファンの1人として今回の映画を観てきましたが、では早速感想とレビューを書いていきたいと思います。
最新のVFX技術によって作られた「クインケ」と「赫子(かぐね)」
今回の実写化するにあたって私が重要だと感じたのは赫子とクインケの存在。この2つは東京喰種の戦闘では無くてはならないとも言えます。
この2つに関して言えば私はよく出来ていると感じました。カネキ、トーカ、ニシキ、リョーコ、ヒヨリ。各々の赫子に個性を持たせ、漫画やアニメ化とは少し雰囲気が違う不気味さを表現できているように思えます。
また真戸とドウジマの亜門のクインケもよく出来ていると思います。ただ約2時間という長さの映画では真戸が使っているクインケの説明は全くありませんでしたが、真戸のクインケはリョーコとヒヨリの父親の赫子です。死んだ喰種の赫包を取り、それを加工して作られたのが喰種対策局(CCG)の武器になります。
これは原作を読んでいない人にとっては「あ、そういう武器があるのね」という程度で終わってしまうので、映画を観た後原作を読み返してみると映画のシーンの意味などが解るかも知れません。
出演者の演技が素晴らしい
主人公のカネキを演じるのは窪田正孝さん。原作を読むとカネキを演じるのは、とても難しいように思えます。窪田正孝さんは以下のようなコメントを言っています。
ごく普通の青年が喰種になる瞬間という一番の変化を見せどろこだったので、自分なりにいろいろ考えてやってみました。本能に逆らえない状態で食欲が剥き出しになったときに、それがある種の狂気のようにも見てあらいいなと思って。
劇中のカネキを見ていると、食欲を抑えるシーンが登場しますが、その演技は素晴らしかったと思います。「人間の想像を超えた空腹感」を演じるという難しさを窪田正孝さんはやり遂げたと私は思いました。
また真戸呉緒を演じた大泉洋さん。あまり今回のキャラクターのようなイメージではありませんが、今回の東京喰種ではしっかりと存在感があるキャラクターを演じていたと思います。今回の映画について大泉洋さんはこのようにコメントしています。
「東京喰種 トーキョーグール」の世界は、善悪がはっきりしていないところが作品の魅力だと思います。まさに正義はどちらにあるのか考えさせられる脚本で、その感じのまま観終わった後にもある種の痛みを伴う映画になるとよいなと思いました。
東京喰種の世界観を観ていると、どちらの言い分も解るのです。喰種側の意見と人間側の意見。どちらが正しいと思うかは観る人の考え方次第だと私は思います。
そういった世界観などをしっかり伝える事が出来ているのはキャストさんたちの素晴らしい演技力によるものが大きいのではないでしょうか。
コスチュームデザインの作り込みが凄いと思った
作品を観ていてコスチュームデザインの出来の良さが本当に凄いと思った。原作通りではないですが今作のコスチュームデザインである森川マサノリさんのコメントを読むと納得出来る事だと思います。
全体のコンセプトとして思い描いていたのは、原作のイメージを軸にしつつも、より実写映画の世界に沿う形でアップデートすることでした。例えばカネキだと普段が大学生なので喰種になったときの戦闘服と普段着のパーカーをベースにフラッシュアップしたり、大学生が着ていてもおかしくないという基準で作っています。
このように各キャラクターのコスチュームデザインは決められたそうです。
私個人としては劇中で着ている亜門の服装が結構好みでした。亜門の付けているシルバーとブラックを組み合わせたクロスのペンダントは原作で描かれているクリスチャンに育てられた話しを基準としているそうです。こういった細かなアイテムが東京喰種を更に面白くさせるポイントだと感じました。
R15指定なら更に評価が高かったかも知れない
東京喰種の目玉であると言っても過言ではない過激な表現。その理由から今作はR12指定となっていますが、もう少し派手な過激さがあればよかったかも知れない。この点に関して言えば原作ファンからしても物足りなさを感じました。
更に不気味でグロい表現であれば、原作ファンとしてもう一段階高い評価を付けていたかも知れません。
2時間という短さの割にはよく、まとめられていたと思った
2時間という短さながらもアニメでは8話分の話しをまとめていたのは感心しました。説明不足というコメントが多く見られましたが、私としてはあえて全部説明せず、気になる人は原作を読んでください。という進め方は好みでした。
今回もパンフレットを購入しました。出演者のインタビューは勿論、萩原健太郎監督のインタビューがオススメです。今作が長編作品デビューとなっているのですが、この作品に対する想いなどが書かれているので、是非気になる人は劇場で買ってみてください。
入場者プレゼントはヒデがあたりました。この似顔絵は映画「東京喰種」の初日舞台あいさつの際に原作者から出演陣に描き下ろしイラストをプレゼントした絵になりますね。この入場者プレゼントをコンプリートしたいという人もいるのではないでしょうか。これにて映画「東京喰種 トーキョーグール」の感想とレビューを終わりたいと思います。(今週は今作含め3本の映画のレビューを書いているので、他も観てください!)
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