あの「翔んで埼玉」がまさかの実写映画化
パタリロで知られる魔夜峰央の話題作「翔んで埼玉」が実写映画化となりました。発売されたのは1982年と古いのですが2015年にSNSなどで翔んで埼玉の内容が話題となり、また「月曜から夜更かし」などで取り上げられると復刊する事となりました。
当初は2万5000部の発行予定でしたが反響の大きさをみて20万部増刷し2016年には50万部を突破し魔夜峰央は「なぜ売れているか解らないが、この作品がきっかけで他の作品にも興味を持ってくれた人がいるのが嬉しい」とコメントしています。
そして今作の翔んで埼玉が実写化するにあたり話題となっているのは俳優陣。主役にGACKT×二階堂ふみ。そして伊勢谷友介、ブラザートム、京本政樹、竹中直人、加藤諒、真生久美子、中尾彬など豪華俳優陣となっています。そして気になる内容は。
かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事の息子で、東京のトップ高校である白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美は、ある日、アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗と出会う。百美は麻実に淡い恋心を抱き、互いに惹かれあっていく。しかし、麻実が埼玉県出身であったという衝撃の事実を百美が知ってしまい、2人は東京と埼玉の県境で引き裂かれることとなってしまうが……。(映画.com引用)
「のだめカンタービレ」「テルマエ・ロマエ」「今夜、ロマンス劇場で」の武内英樹監督。笑い有り、涙ありとすでに高評価が続いている作品です。では、早速ですが感想とレビューを書いていきたいと思います。
原作+オリジナルエピソードで進むストーリー
翔んで埼玉の原作本は持っているのですが、あのボリュームをどのように劇場化するのかと思っていたのですが想像の斜め上をいく出来栄えに感動しました。
原作に忠実なストーリーかと思いきや原作+追加エピソードがあり、原作を読んだ人は更に楽しめる映画になっているのではないでしょうか。面白いポイントが現代と過去が入れ替わって進行していく事。現代にはブラザートム、麻生久美子、島崎遥香が登場し娘の結納の為東京に行く際、ラジオから「実は埼玉にはこんな伝説が・・・」と進行していきます。
そしてGACKT、二階堂ふみ、伊勢谷友介、中尾彬、京本政樹などが登場する「伝説パート」があります。こちらは埼玉開放戦線のストーリーとなっており麗は通行許可書の廃止を目論む主要メンバーとして潜り込み、そこで百美と出会います。
「伝説パート」ではオリジナルストーリーも追加になっていますが原作漫画では語られなかった「翔んで埼玉のラスト」が描かれているので「こんな結末だったのか!」とスッキリした気持ちになりました。
翔んで埼玉は東京都以外は徹底的にネタとする
東京都以外の関東圏。すなわち埼玉、千葉、茨城、群馬など登場する県は大概ネタにされています。群馬県はジャングルで、見たことの無い生物、そしてプテラノドンが飛んでいたりと「これは怒られるんじゃ?」と思うようなシーンばかり。
ただネタとしてしっかり落ちを付けてくれているのですが、それがまた面白い。他県の人がいうと馬鹿にしているようなネタでも翔んで埼玉だからこそ許されるような雰囲気がありますね。個人的に埼玉開放戦線と千葉開放戦線と2つが戦っているのですが、千葉開放戦線に捕まってしまった後受ける拷問が相当笑えました。
映画の冒頭で魔夜峰央先生本人がこの作品はフィクションであり登場する地名や人物などは一切関係ありません。と登場されますが、実は周りに踊っていたダンサーの方は魔夜先生の奥さんと娘さん。後ろの方には息子さんもおり魔夜一家で出演されていたのは驚きました。
翔んで埼玉の”あの名言”を映画化として聞くと改めて凄い
翔んで埼玉が話題となった一番の理由は原作にも登場するセリフ。魔夜峰央先生だからこそ許される内容ですが映像として改めて見ると破壊力抜群ですね。
お腹が痛いと白鵬堂学院にある医務室を使おうとして埼玉の生徒ですが、医務室は東京都民限定で生徒会長である百美は「埼玉県民ならそこらへんの草を食わせておけ!それで治る!」というのですが二階堂ふみの演技力は素晴らしかったですね。
初の男役との事でしたが百美は原作でも”男”という雰囲気は無いので女性が演じても違和感はなかったです。GACKT+二階堂ふみのコンビがどのような作品に仕上がるのかと思っていましたが想像以上にシックリきたので最後まで面白く見る事が出来ました。
ラストはまさかの結末!?翔んで埼玉は是非とも見るべき!
きっと今年一番の良い意味で話題作になると予想される「翔んで埼玉」。原作を読んでいない人で、どんなストーリーか解らない人は予習してから見ても良いかも知れません。予備知識無しで見ると解らないポイントもあるので、原作を観た人はより一層作品を楽しむことが出来る事だと思います。
パンフレットでは劇場に登場したアイテムや用語の解説、そして「実はこんな秘密なネタも・・・」など裏話が掲載されているので、劇場で観た後は是非買って読んでみてください。
これにて映画「翔んで埼玉」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。
このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)
- 作者: 魔夜峰央
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/12/24
- メディア: 単行本
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