近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

『映画・ネタバレ有』神木隆之介×有村架純主演映画「フォルトゥナの瞳」を観てきた感想とレビューを書いていきます

百田尚樹原作「フォルトゥナの瞳」が実写化

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百田尚樹の「永遠の0」「海賊とよばれた男」に続き「フォルトゥナの瞳」が実写映画化となります。監督は「僕らがいた」「青空エール」「坂道のアポロン」の三木孝浩。主演は神木隆之介×有村架純となっており、その他に志尊淳、松井愛莉、北村有起哉、DAIGO、斉藤由貴、時任三郎など豪華俳優陣となっています。

 

百田尚樹原作という事もあり期待されている事も多い今作ですが、それよりも「神木隆之介×有村架純」という売れている若手俳優によるW主演となると、それだけで話題になりますね。さて、今作のストーリーですが。

 

幼少期に飛行機事故で家族を失い、友人も恋人もなく仕事にのみ生きてきた木山慎一郎。しかし、慎一郎が「死を目前にした人間が透けて見える能力」=「フォルトゥナの瞳」を持っていることに気づいてしまったことから、生活が一変。なぜこのような力を持ってしまったのかを自問自答する苦悩の日々が続く。そんな日々の中で慎一郎は桐生葵という女性に出会い、互いに惹かれあった2人は幸せな日々を過ごす。慎一郎の孤独な人生に彩りを与えてくれた葵という存在。しかし、葵の身体が突然透け始めてしまう。(映画.com引用) 

 

人間の死という運命が見えてしまう慎一郎。その運命からどのように葵を助けるのか。また彼の悩みや、葵の隠された秘密など。その点を書いていきたいと思います。

 

人が死に近づくと透けていく「フォルトゥナの瞳」

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フォルトゥナの瞳の「フォルトゥナ」というのは映画でも説明されていますが「フォルトゥーナ」というローマ神話に登場する女神の名前です。運命を操る女神で、運命を操るための蛇がおり、運命が定まらない事を象徴する不安定な球体に乗り、幸福の逃げやすさを象徴する羽根の生えた靴を履き、幸福が満ちることがない象徴として底が抜けた壺を持っています。

 

この事を踏まえた上で今作を見ると、この女神の象徴である「運命・幸福・不安定」などが作品の中でも描かれている事が解ります。フォルトゥナの瞳を持った人は他人の運命を変えるよりも「受け入れるしかない」という宿命があります。

 

主人公の慎一郎はフォルトゥナの瞳で透けていた葵を助け、そして父親代わりである遠藤社長が透けた際にも助けました。その結果、心臓肥大になってしまい同じくフォルトゥナの瞳を持つ黒革という医者に「次、人の運命を変えたら死ぬ事になる」と忠告を受ける事となり慎一郎は「もう人の運命を変えない」と黒川に宣言します。

 

葵の体が透けた事によって慎一郎は運命を変える事を決意

 

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葵だけではなく列車に乗っている人の多くが透けている事に気づいた慎一郎は列車でなにか起こる事に気づきます。それは葵が通勤に使っていた電車で阻止したい慎一郎は葵に「明日から沖縄旅行に行こう」と誘いますが、葵は列車に乗ってしまいます。

 

葵の乗った列車を止める為に2つ先の駅へと先回りした慎一郎は原因が判明し、列車を無理矢理止めるのですが、多くの人の運命を変えた事により慎一郎はその場で死んでしまいます。

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原作を読んでいない私ですが途中から葵にもフォルトゥナの瞳がある事を理解出来ました。最初は慎一郎が「運命を変えたい」という言葉に対し素直に受け止めた事。そして確信となったのは慎一郎とベットで寝ている時、葵が涙していた事です。

 

それは後々描かれていますが葵にはすでに慎一郎の姿が消えかかっており、自分の代わりに死のうとしている事が解っていました。それでも愛する人を守る為に自分が列車に乗れば慎一郎が救われると思っていた葵ですが、慎一郎は自分の命よりも愛する葵を救う事を優先したのです。

 

フォルトゥナの瞳を得たきっかけの飛行機事故

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こちらも途中から気づいた方が多いと思いますが、慎一郎が生死をさまよい力を手にするきっかけとなった飛行機事故。慎一郎はこの時助けられなかった少女の事をずっと気にしていたのですが、慎一郎は忘れているだけで、その少女は慎一郎が助けていました。助けた後、気を失ってしまったので覚えていなかったのでしょう。

 

そしてその少女こそ葵だったのです。葵が「私は命を救ってもらったから」という言葉で最初の運命とは違った、もっと昔の事だと解りました。同じフォルトゥナの瞳を持つ者同士だからこそ解る苦しみ。そして異性として慎一郎を愛した葵にとって慎一郎は特別な存在だった事だと思います。

 

愛する人を救うため、そして出会えた事を感謝する”力”

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最初はなぜ自分にこんな力あるのかと恨んでいた慎一郎ですが愛する人を救うためと自信の命をかけて救う事を決意する姿はカッコよかったですね。2人が各々に感じていた事は映画のラストに解るのですが、そのシーンはラストに相応しい出来栄えとなっています。

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パンフレットでは映画のネタバレがラストに描かれているので、必ず映画を観終わった後読むようにしましょう。私としては今回、人が透けて見えるという方法をVFXを使って撮影しているのですが、その拘りが非常に読んでいて面白かったです。神木隆之介×有村架純のインタビューももちろん掲載されているので、ファンの方は是非買ってみてください!

 

これにて映画「フォルトゥナの瞳」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)

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映画チラシ フォルトゥナの瞳 神木隆之介

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