ハリウッドのスーパー戦隊が劇場で!
今週は銀魂とパワーレンジャーという2作品観てきましたが、今回はパワーレンジャーのレビューとなっています。パワーレンジャーは日本の特撮テレビドラマシリーズである「スーパー戦隊シリーズ」をアメリカ風にした作品となっていて、北米では「最も成功した日本製コンテンツ」として知られています。
1993年に第一作品目である「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー・シーズン1」を公開してから2017年現在でも「パワーレンジャー・ニンジャスティール」を放送し来年も続編が決定しているなど人気の高さは健在です。日本と違い対象年齢は3歳~11歳と少し高めとなっています。私も初期のパワーレンジャーである「マイティ・モーフィン・パワーレンジャー」のシーズン3までは観たのですが、内容は日本と違い少し大人っぽい内容となっていますね。さて、今回のパワーレンジャーの内容ですが。
紀元前、世界の運命を決める大きな戦いが起こり、5人の戦士によって地球は守られた。そして現代。平凡な毎日を送っていたジェイソンら5人の若者は、偶然にも同じ時間・場所で不思議なコインを手にしたことから、超人的なパワーを与えられる。戸惑う彼らの前に、かつて世界を守った「パワーレンジャー」の1人であるゾードンと機械生命体アルファ5が出現。再び地球を滅ぼすべく復活した悪の戦士リタ・レパルサを阻止するため、ジェイソンたちが新たなパワーレンジャーに選ばれたと告げられるが……。(映画.com引用)
では、早速感想とレビューを書いていきたいと思います。
戦闘だけではない!ストーリーも優秀
通常の「スーパー戦隊シリーズ」では第一話に「変身」をし「戦闘」「今後戦っていく敵」となっていきますが今回のパワーレンジャーでは冒頭から戦闘という訳ではありません。冒頭~中盤までは個々が抱えている苦悩が描かれています。
5人の若者が力を手に入れますが、その力を最大限使う事が出来るスーツの装着が上手く出来ず、苦戦するシーンがあります。変身出来ない理由は「煩悩」「疑問」「苦悩」などが邪魔して変身出来ないというのは後で知る事になるのですが、変身するのに必要なのは「勇気」「純粋」「愛」などの気持ちであるという事。
そういったストーリーの流れはとても優秀だと思いました。序盤から変身して戦い、苦戦しながらも勝つというシンプルなものではなくハリウッドらしい仕上がりになっていると思います。
CGをフル活用しているのが”あえて良い”
スーツもCGを使用して作成されていますが、このスーツは海外では賛否両論のようです。「パワーレンジャーと言えば本物のスーツを使って作成してほしかった」という声があるようですが私としては「あえてCGでチャレンジしたのは良い」と思いました。
スーツをよく観てみるとその細かさにきっと驚くと思います。戦闘中に光ったり、動きに合わせて波打ったり。レッドの手が剣に変形するシーンもありますが、それもCGならではの表現方法だと思いました。
またパワーレンジャーファンなら「ゾード」の存在は絶対だと思います。私の個人的な感想ですがゾードの完成度は高かったのではないでしょうか。軽々動くロボットではなく、巨大ロボとしての重みある動き、そして時々見せる俊敏な動きは観ていて目が離せませんでした。それはきっと子供の時に見ていた戦隊シリーズの気持ちになっていたのかも知れません。
続編が期待出来る終わり方が良い
パワーレンジャーの終わり方が続編に期待できそうな終わり方でした。パワーレンジャーファンの中には「グリーンレンジャー」が好きなファンも多いのですが劇中では登場していません。
「新しい転入生」という終わり方は続編でグリーンレンジャーが登場するのではないだろうかと期待出来ますね。テレビシリーズでもグリーンレンジャーは途中から参加するので同じように劇場2作品目からの登場となるのかも知れません。
大人~子供まで楽しめる作品に仕上がっている
今回もパンフレットを購入しました。パンフレットには主演キャストのパワーレンジャーに出演した感想の他にプロダクションノートが書かれています。
今回の劇場版パワーレンジャーを制作するにあたって「特に気をつけた制作した場所」が書いてあるので映画を見終わった後読むと「確かにあそこにこだわりを感じた」と思うのではないでしょうか。
イオンモールの劇場で観たのですが上記のカードももらうことが出来ました。やはりパワーレンジャーはカッコイイですね!
勿論特撮ファンの人も楽しめる作品に仕上がっていると思うのですが、子供と一緒に大人の方でも楽しめる作品だと思います。子供時代によくみていた戦隊シリーズの興奮を再度劇場で体感出来るのではないでしょうか。これにて映画「パワーレンジャー」の感想とレビューを終わりたいと思います。