少年誌に更に規制を?そんなの面白い訳がない!
少年誌を規制すべき、すべきではないという議論が多いようですが私としては「規制すべきではない」と思う。「漫画」と1つ言葉にしても様々なジャンルがあり戦闘や格闘、ギャグ、料理、レーシング、ラブコメ。どれも面白いジャンルだと思います。自分の昔を思い出してみると子供時代読んでいた「まじかる☆タルるートくん」が凄く「エロ描写」という意味ではひときわ目立っていたように思える。
夏休みの朝から再放送されていたまじかる☆タルるートくんを見る時は親がいると妙な緊張感と言うか、食卓が凍るシーンもあったので今でも覚えている。これを規制すべきだという考えは話しは少しそれるが「テレビ規制」と同じだと私は思う。
昔は馬鹿騒ぎしてエロも多少あって。そういったシーンを作れていた時代は良かったと思う。しかし今では何事にも「規制」とうるさくなってしまい「規制しろ」と言った視聴者がテレビを見なくなってきているというのが現状だと思う。
テレビ業界側も規制しながらも頑張って作成しているが、結果「何か物足りない番組になってしまった」と空回りしているようにも思える。話しは戻し漫画で何でも規制を初めてしまうと”面白い漫画を作るのが難しくなってしまう”。
”規制”しても面白い漫画は沢山あるだろうが、その先にも”規制”がある
私が学生時代に「いちご100%」がジャンプで連載していましたが、もしかすると現在連載していたのであれば「規制しろ!」という対象になっていたかも知れない。個人的にいちご100%はとても面白い作品です。昔で言うと「きまぐれオレンジ☆ロード」のようなラブコメなのですがジャンプを読んでいた友人は皆、これを読んでいた。
私は単行本を購入して読みたい人だった為、ジャンプでは読んでいませんが仮に「エロ規制」をしたとすると、いちご100%は19巻も続いていただろうか?もしかすると10巻程度で終わっていたかも知れない。もっと言えば、ここまで人気が出ただろうか。
同じ理由で「To LOBEる」も規制されれば今のような面白さは無いと思う。そして「エロ規制」を初めてしまうとその先に待っているのは「また違う規制がある」という事だ。想像して貰いたいのですがエロ描写が消えた少年誌で残っている描写と言えば戦闘シーン。つまり「暴力的描写」なのですが、あくまでも極論の話だけど「この戦闘の描写を真似して怪我した!規制すべき!」という話題になれば、これも規制になるのだろうか。
きっと規制にはならないでしょう。ではエロだからという理由で規制するのはどうかと思う。現在の少年誌を見ていても編集者側が自主規制をしているにも関わらず「これは子供に悪影響を及ぼす!」と思うのであれば親が子供に規制すれば良い事。
それが良い教育になるかどうかは解りませんが、私であれば反発して少年誌を読み続ける事だと思います。
何事も”規制しろ!”という発言が通るという世の中は間違い
以前にも書きましたが「規制しろ!」という一部の声で何でも規制する世の中になってきているのはハッキリ言えば気持ち悪いような気がする。自分が「これは間違っている」と思っているのであれば自分の周りだけ規制すれば良いものを「これは少年誌編集者に一言言われなければならない!」という発言から「同じことを思う!拡散だ!」という動きはどうなのだろうか。
もっと言えば「規制しろ!」と言っている人は是非一度、少年誌より少女漫画の方を一回読んでみて欲しい。少年誌の描写は優しいものだと解る事だと思う。多少エロがある方が漫画は面白いのだ(終)