近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

『映画』中井貴一主演映画「記憶にございません!」を観てきた感想とレビュー-史上最低な総理を演じる政界コメディ-

総理が記憶喪失になり大混乱!?

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「清須会議」「THE 有頂天ホテル」「みんなのいえ」の三谷幸喜監督長編映画8作目となる今作「記憶にございません!」が金曜に公開されたので早速観てきました。

 

主演は中井貴一。その他にディーン・フジオカさん、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子、吉田羊、田中圭、寺島進、木村佳乃など豪華キャスト陣となっています。今回の映画は「政界コメディ」となっており記憶を失くし自分の名前すら忘れてしまった総理が記憶を失っていないフリをしながら過ごすストーリーとなっています。

 

予告編では「記憶にねぇんだ!記憶にございません!」というフレーズがインパクト大でした。私もそのフレーズがずっと残っていたので映画を視聴してきました。早速ですが、感想とレビューを書いていきたいと思います。

 

支持率が約2%!?国民は誰も総理を信じていない所からのスタート。

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「史上最悪の総理」として言われていた黒田総理。そんな総理が石をぶつけられた際、記憶を失くしてしまう事件へと発展してしまい物語が始まります。

 

支持率2%というのは実際には有りえませんが全国民から嫌われていると言っても良い総理ですが記憶を失って街を歩いていても暴言を吐かれたり、その嫌われ度合いはよく解ります。記憶を失くし、政治家になった記憶も無い人物が「総理としてやっていけるのか」。それが今回の内容となっています。

 

数々の暴言、女性軽視、セクハラ、賄賂、不倫。様々な問題を抱えている総理ですが中井貴一の演技はやはり素晴らしいですね。冒頭の演技から記憶を失い、優しい性格になる演技。そして「優しい総理」へと変わっていく顔つき。徐々に変わっていく演技というのは観ていて楽しかったです。

 

また小池栄子やディーン・フジオカの演技も面白かった。記憶を失った総理を支えようとするのぞみ(小池栄子)。そして最初は記憶を失った総理を利用しようとしていた井阪(ディーン・フジオカ)は優しくなった総理を支えようと協力するようになる。

 

総理を中心に周りの緊迫した空気が「国を変えよう」と頑張る姿勢に変化していくのは非常に面白いと思いました。

 

すべてを失った男が「最後のチャンス」を使って取り戻す

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史上最悪の総理と言われた黒田総理。そんな彼が記憶を失ったことにより、自分のイメージ回復よりも国民を優先し、そして失った家族関係を取り戻そうとするのは観ていて感動しました。「政界コメディ」なので笑いどころも非常に多かったのですが、子供からは「政治家には絶対になりたくないと思っている」と言われたり。

 

しかし記憶を失ったことにより政治家になって失ったものを取り戻す事にした総理は自らの過ちを認め、賄賂などは一切受け取らない真面目な総理で頑張ろうとする姿勢は最後まで良かったです。

 

また政界の懐刀と呼ばれている鶴丸(草刈正雄)の役柄、そして総理との衝突はどのような決着を迎えるのかとハラハラして見ていましたが、まさかの落ちに笑ってしまいました。

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政治コメディで実世界には何も関係無いフィクションストーリーですが、きっと黒田総理のような政治家はいるかも知れませんね。悪い意味で存在するかも知れませんし、タイミングを逃しただけで彼のように「変化したい」と思っている政治家もいるかも。と思うと完全なフィクションとも言えないのかなっとも思いました。

 

美術面に関しては議事堂や総理大臣公邸などのセットは非常に豪華に作られています。記憶を失った総理が過去に教わっていた社会の恩師を呼び政治について習うシーンがありますが、その豪華さに「僕には勿体無いと思います」と総理が言うと「昔の子供の夢は総理大臣という子が多かった。そんな総理大臣の家が見窄らしかったらどうする。常に憧れでなくては駄目だ」と先生が総理に説明をします。

 

このコメントには「なるほど、たしかに」と感じた。今、総理大臣になりたいと思う子供がどれだけいるか解りませんが、そういった場所に住めるという夢を持たせるのも総理の努めかも知れませんね。

 

笑える政界コメディ、そして最後はホッコリとするラストへ。

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お客さん層は比較的高めでしたが、最後拍手する人がいる人もいました。私としても非常に面白い作品でしたね。各々のキャラクターがいい味出しているので是非観てほしいですね。映画全体の感想としてはラストもモヤモヤする事なく見れたと思います。

 

テンポも良く2時間10分程でしたが早く感じたほどでした。

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パンフレットでは今回の出演が決まった際に思った各キャストのコメントやProduction Noteなどが掲載されています。映画を視聴した後、購入して読んでみてください。次回は小栗旬主演映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」の感想とレビューを投稿しますので、是非ご覧ください。

「記憶にございません! 」 オリジナル・サウンドトラック

「記憶にございません! 」 オリジナル・サウンドトラック

 
まったく記憶にございません

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