視力を失った元警察官と姿の見えない犯人
2011年に公開された韓国映画「ブラインド」。2015年には中国版で「見えない目撃者」がリメイクされ2019年9月20日に森淳一による「見えない目撃者」が公開となりました。
主演のなつめを演じるのは吉岡里帆、春馬を高杉真宙。刑事を大倉孝二、浅香航大、酒向良。その他にも豪華俳優陣となっています。そして今作は「R15指定」となっていますが、観ると納得です。少々というよりもグロテスクなシーンが含まれているので視聴する前には気をつけてください。
韓国版「見えない目撃者」では偶然ひき逃げ事故を目撃してしまった盲目の女性が命を狙われ、事件の目撃者である青年と一緒に「女子大生失踪事件」の調査を行う事ストーリーとなっています。日本版では少し設定が違うので、その点にも注目してみたいですね。早速ですが、感想とレビューを書いていきたいと思います。
吉岡里帆演じる「事故により視力を失った」元警察官
警察学校を卒業し交番勤務が決まっていたなつめ。しかし自分が運転する事故で弟を失ってしまい、自分の視力までも失ったなつめは自らの運命に絶望してしまう。
警察官を諦めテープの書き起こしの職業をしていた、なつめだが偶然居合わせた場所で車の中から女性の声で「助けて」と耳にする。その場に居合わせたであろうスケボー少年を見つけるも「女性の姿は車になかった」と供述し警察は盲目の少女よりも少年を優先し、事件を調査しないまま終了しまう事となるが、その後急展開する.....。
さて韓国版の「見えない目撃者」も視聴しましたが、韓国版では冒頭で犯人が解る展開となるのですが、その後の調査で次々に犯人の残虐性や調査の展開などが面白く最後まで見てしまいました。
日本版ではラスト20分まで犯人像は解らず、そこからの超展開により最後までドキドキして見ることが出来ます。元である韓国版を先に見ても今作の「見えない目撃者」はきっと楽しめるのではないでしょうか。
犯人が解っていてもスリラー要素がある韓国版、犯人が解らなくサスペンス要素がある日本版。私個人的には日本版の方がストーリー構成が好きでしたが最後まで犯人が解らない展開がお好みであれば今作を見ることをおすすめします。
盲目の少女を演じた吉岡里帆の演技が良かった
主人公は韓国版、日本版と同様で鋭い完成を持ち目が見えなくても聴覚である程度の事を把握出来る能力を持っている女性。今回なつめを演じた「吉岡里帆」は演じるにあたって「目が見えない役どころ」や「盲導犬パルとのお芝居やアクション」。そして原作である「ブラインド」を観たり、イメージとしては「羊たちの沈黙」のようなヒロイン像を持ったそうです。
弟の死と自ら盲目となった運命により絶望とトラウマにより精神科に通うなつめですが、今回の事件により克服していくのが解ります。元警察官らしい正義感、そしてトラウマを抱える一人の人間としての弱さ。映画を観た人に「盲目の少女が感じる恐怖感」を感じれる演技だったと思います。特にラスト20分は古びた館でのシーンですが、その時の表情などは犯人に追われる恐怖と、いつ襲ってくるか解らない恐怖などが交じるシーンがあるのです個人的に是非観て欲しいと思います。
サスペンス&サイコパスを望むのなら是非視聴して欲しい
韓国版ではR18指定で日本版よりは衝撃的なシーンは少ないです。日本の方が”規制”という意味では緩いのかも知れませんね。日本版の方が描写としてはグロテスクだと思いましたが、冒頭でも書いた通り苦手な人にはオススメしません。
パンフレットではネタバレとなる犯人が書かれているので上映前に観ないようにしましょう。今作のパンフレットではProduction Notesとして映画の撮影秘話や撮影場所などが掲載されており各俳優陣のコメントも掲載されているので気になった方は劇場で購入して読んでみてください。
祝日である月曜日に視聴してきましたが今作の視聴者は平均的にやや高めに感じました。劇場見ていた感想としては「HELLO WORLD」や「記憶にございません!」「人間失格」「劇場版ONE PIECE」「ライオン・キング」などまだまだ人気があるように思えました。今回の見えない目撃者もオススメなので皆さん是非見てみてください!