近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

『映画・ネタバレ有』衝撃のタイトル「十二人の死にたい子どもたち」を観てきた感想とレビュー!-早くも2019年の真打登場か!?-

冲方丁が初の"現代"をモチーフふにした作品!

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「天地明察」「蒼穹のファフナー」などの冲方丁原作である「十二人の死にたい子どもたち」が実写映画化となります。やはり何と言っても、今作のタイトルが非常に衝撃だという事。劇場予告で観た際、ただ役者の人が「死にたい」と言っているだけなのですが、それがとても恐怖に感じるんですよね。

 

今作のジャンルは「ミステリー」なのですが、また違った「ホラー」もあると思います。さて監督は「人魚の眠る家」「二十世紀少年」「TRICKシリーズ」などの堤幸彦。そしてキャストは杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴音、竹内愛紗、とまんなど豪華俳優陣となっています。メンバーを見る限り現在大忙しの若手俳優陣ばかりですね。

 

さて、今作のストーリーですが”一人の少年の死体”から事件が始まります。

 

閉鎖された病院を舞台に、それぞれの理由で安楽死をするため集まった12人の少年少女が、そこにいるはずがない13人目の少年の死体を見つけたことから始まる犯人捜しと、その過程で少年少女たちの死にたい理由が徐々に明らかになっていくことで、変化していく人間関係や心理を描いた。(映画.com引用) 

 

それぞれの死にたい理由は何か、そして13人目の死体の真相はどうなるのか。早速ですが、感想とレビューを書いていきたいと思います。

 

12人の子どもたちが思う「生」と「死」という感情

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集団安楽死をしようと集まった12人の子どもたちの前に13人目の死体が見つかる事で今作の謎が始まりますが「なぜ子どもたちは死にたいと思ったのか」。それが今作の重要な鍵となるのですが、私が原作を読んでいなかったので映画で今作を知りました。

 

今作の12人の子どもたちの「死にたい理由」はそれぞれで病気で長生き出来ない、事故による後遺症で苦しんでいる、母親に生命保険をかけられて自殺したら入らないから、虐められて、火事による火傷、芸能人という商品としての自分が嫌で

 

様々な「死にたい理由」があるのですが中には「お父さんに切り捨てられたから」「好きだった芸能人が死んだから」「病気(ヘルペス)をうつされたから」など、死にたいという気持ちは同じでも理由は各々が違い「ヘルペスになったから」は正直観ていて笑うというよりは頭の中で「え?どういう事?」と軽いパニックになりました。

 

しかし「死にたい」という気持ちで集まった中、13人目の登場により「安楽死をしよう」という気持ちが徐々に薄れていく事になります。

 

13人目の正体は結局何だったのか?

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「あ、死んでる」と確認された13人目の「ゼロバン」。ユキという少女は交通事故に合い腕に力が入らない後遺症が残り、それが辛いと集まりに参加しています。その彼女のセリフに「もう十分苦しんだから安楽死したいんだよ」とあるのですが、それはユキ本人の意思ではなく「ゼロバン」の事を指していました。

 

この13番目はユキの兄であり同じく交通事故により植物人間状態になってしまい、この集まりに連れてきたとの事でした。そう、死んでいるのではなく呼吸や脈が弱いだけで生きていたという落ちですね。

 

この13番目の登場で今回の集まりが中止になるかも知れないと焦ったノブオとアンリは協力してベットまで運んで作戦を練っていたのですが、全員がただの早とちりでした。という落ちには「えー!?」ではなく「え・・・。」という感情になりました。

 

ミステリーよりはギャグに近いかも知れない

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原作を知らない人は「最後はどのような結末になるのだろうか」とワクワクしていた人もいると思いますがシンジロウが推理して解決していく姿に「あれ?不安になってきた」と思ったのは私だけではないはず。

 

私がトドメとなったのはユキやアンリ、ノブオが「実は・・・」と真実を打ち明けるとシンジロウが「うん、解ってたよ。」というセリフ。ミステリーで犯人が打ち明けた後に「うん、解ってたさ」というセリフは駄目だろう。シンジロウというキャラクターは「推理好き」という設定があるが「ただの推理好きな少年」という気持ちでしか彼のキャラクターは見れなくなってしまった。

 

2019年上半期映画の中で早速ですが”真打ち”が登場したかも知れない

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現段階では俳優陣が豪華で序盤までは面白いと感じたが後半になると段々と弱くなってしまった今作。2019年1月後半ですが早くも「上半期ワースト3」に入るかも知れないと思った映画でした。原作を知らない人でワクワクするようなミステリーを望む人がいれば辞めておいた方が良いと書いておきます。

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パンフレットでは各出演陣のコメントや原作者×監督のトークなどが掲載されています。パンフレットでは映画とは違ってまた面白い部分もあったのでパンフレットはオススメ出来ます。少し残念な結果となりましたが今作のレビューは終わります。

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち