心が叫びたがっているんだ。を完全実写化!
2015年に公開されたアニメーション映画「心が叫びたがっているんだ」(Beautiful word Beautiful World)の実写映画が2017年07月22日より公開されています。
アニメーション映画である「心が叫びたがっているんだ」は私も好きな作品で何度も観ました。今回の映画は実写化という事で少し不安要素もあったのですが、早速観てきました。気になるあらすじですが。
他人と本音で向き合うことができない高校3年生の坂上拓実は、クラスの担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。一緒に任命されたクラスメイトの成瀬順は、幼い頃のトラウマのせいでしゃべると腹痛に襲われるため文字でしか他人と意思疎通できず、同級生からは変わった子だと思われている。担任の提案により、交流会の出し物はミュージカルに決定。そのヒロインを務めることになった順は、拓実のある言葉をきっかけに、これまで心に閉じ込めてきた自分の本当の気持ちを歌にして伝えることを決意する。 (映画.com引用)
今回の実写化の際に「埼玉県秩父市」で撮影を行う事が絶対条件だった為に舞台は秩父市がメインとなっています。早速、感想とレビューを書いていきたいと思います。
成瀬順役の芳根京子さんの演技に注目!
自分の言葉がきっかけで両親が離婚してしまった事がトラウマになり言葉を発すると腹痛に襲われてる成瀬順。今回その役を演じるのは連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロイン:坂野惇子役で話題となった芳根京子さん。
難しい役ながらも成瀬順という役を上手に演じていると思いました。声を出したくても出せない時の表情。苦しい表情や嬉しい表情。劇場で観ている人は感情移入しやすかったのではないでしょうか。特にラストの声を出して歌った後にみせる表情が良かったです。
ミュージカル「青春の向かう脛」の完成度は良かった
心が叫びたがっているんだ。のラストはやはりミュージカルなのですがアニメと同じように映画でも盛り上がりを感じさせるシーンだと思います。このミュージカルに関し他の方のレビューを見ていると賛否両論ですが私は「良かった」と思います。
アニメにはアニメにしか表現できない方法があり、実写には実写の表現方法があると思うのですが実写では「3年2組」となっていますが高校生の舞台にしては完成度はかなり高いです。一生懸命になりミュージカルを作り、発表するのはまさに「青春」。見ていて楽しくもあり、懐かしい気持ちになりました。
この作品を見た後に考える「言葉」の意味
この作品では「言葉」が全体を通して共通のキーワードになっているのですが、登場人物にはそれぞれ過去、現在と「言葉」で悩んでいるシーンが登場します。
例えば成瀬順は自分がうっかり言ってしまった言葉で両親が別れてしまい、坂上拓実も自分の発言で両親が別れてしまったかも知れない、自分の気持ちをハッキリ言えない。仁藤菜月も自分の言葉を押し殺して行動してしまったり、田崎大樹も自分の気持ちを正直言えないなど「言葉」で悩んでいるのですが、映画を見終わった後に思うことは「誰でも悩む事がある事だな」という事。
実際に雰囲気や顔色をうかがったり出来ますが、それは親しい人に限ります。親しくない人にはハッキリ気持ちを伝えないと理解してくれないという事を思っていても行動出来ない人が多いです。この映画を観た後に「やはり言葉で表す事は大事だ」という気持ちになりますね。
アニメーション映画が好きだった人もオススメ!
今回もパンフレットを購入してきました。この作品の見どころや出演陣のインタビューは勿論、私がオススメなのはミュージカル「青春の向かう脛」のストーリーが第一幕から最終幕まですべて載っています。これは実写映画を観た人だけではなくアニメーション映画が好きだった人も嬉しいコンテンツだと言えますね。
また実写映画を記念し地上波初放送で7月29日の21時からフジテレビ土曜プレミアムにて放送が始まります。
地上波初放送決定!7/29(土)21時~フジテレビ土曜プレミアムにて - ニュース | アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』
実写映画を観たけどアニメーション映画は観たことがない!という人はこれを機に見てみては如何でしょうか?これにて「心が叫びたがっているんだ」の感想とレビューを終わりたいと思います。