映画ファンの1人としてこのニュースは「ガッカリ」
私も2017年に劇場に観に行った映画数は59本。HuluやAmazonプライムなどを入れれば年間300本以上映画を観ているような人間なのですが「映画美術」が2017年の「日本映画ベストテン&ワーストテン」からアニメ映画を除外するというニュースが流れてきた。
え?何言ってるの?
そんな事を思ったのですが「映画はカメラの前で演じるものであってアニメは映画ではない」という説明を語っていますが賛否両論の中、私は1人の映画ファンとしてアニメファンとして言いたいのは。
非常にガッカリで仕方がない!!!
こんな気持になってしまった。その理由を書きたかったので、早速ブログで書いていきたいと思います。
声優が演じているので「演じている」という点では同じ
カメラの前で演じている人がいなければ「映画ではない」という考え方。言いたいことは解らない事はない。監督、助監督、美術、ライト、役者、スタント。こういったすべての人が集まって出来たのが映画でありカメラの前で人が演じているからこそ映画なのだ。
そういった考え方も解るが、アニメ作品も同じだと私は思います。役者やライト、スタントがいないだけで「声優」という「声を演じる人」という職業の人たちを「あなたたちは役者じゃない」「演じていない」と言っているような気がした。
私が2017年観に行った作品の中にはアニメ映画も多数あり、どの映画も観ていて楽しくもあり、感動した作品もありました。そういったアニメ映画を「除外する」というのは映画ランキングと言えるのか私には疑問に思うのですがアニメ好きとしては納得出来ない部分が大きいです。
アカデミー長編アニメ「映画」賞の存在
例えば2002年に受賞した「千と千尋の神隠し」や2016年は「ズートピア」が選ばれましたがこの「アカデミー長編アニメ映画賞」の条件として。
- 上映時間が70分以上である事(第83回より40分以上に変更)
- 主要キャラクターがアニメーションで描かれている事
- 上映時間の75%以上がアニメーションである事
このように書かれています。上記でも強調して書いたのですが長編アニメ「映画」賞なんですよね。「アニメ映画は映画ではない」というのであれば、この賞は一体何なのだろうかと私は思ってしまった。2001年から始まったこの賞ですが、日本作品が受賞やノミネートされているというのは日本がアニメ文化であり、それを認めている人が沢山いるからだと思っています。
現在は日本のアニメ文化が一番だ!と断言出来ない程、海外のアニメーション文化が成長しています。今年公開された西遊記。
2015年に中国で公開され2018年に日本でも公開されたのですが、映像美は圧巻でした。中国産として歴代No1の興行収入だったというのも納得出来る作品です。そういったアニメーション作品を除外してしまうのは勿体無いように感じます。
アニメ映画もランキングに入れるべき!
ネットの声と同様にアニメーション映画として2017年のランキングでは「この世界の片隅に」が1位を獲得したのが納得出来なかったのではないでしょうか。
上位にアニメ映画が入っているのは、それだけ多くの人がその作品が好きで「面白い」「泣けた」「笑った」と思っているからで、それを除外して「人が演じているものだけのランキング作ってみた」というのは「映画ランキング」とは違うと思った。
それであれば「実写映画ランキング」というタイトルの方が納得出来る。まだ発売されていないので、今後変更になるか解りませんがアニメも入れて「映画ランキング」を作成して欲しいとイチ映画ファンとして。イチアニメファンとして思います。
正直な気持ちを書けば日本はアニメ文化に優れている国ですがアニメを理解しているという意味では他国の方が理解があると思っている。今回の記事も同じ事が言えるのですが「アニメ」というジャンルを毛嫌いするのはアニメ大国として寂しいのではないでしょうかね。
映画美術から学ぶ「世界」のつくり方 プロダクションデザインという仕事
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