当代随一の経営者「稲盛和夫」
京セラや第二電電(現KDDI)などを創業し日本航空(JAL)を再建するなど当代随一の経営者と知られる稲盛和夫さん。稲盛和夫さんの本をいくつか読みましたが経営者というよりは「的確な指導者」という言葉が正しいと思う。
そんな稲盛和夫さんの最新作「考え方 人生・仕事の結果が変わる」を購入しました。
- 序章:素晴らしい人生をもたらす羅針盤
- 第一章:大きな志を持つこと
- 第二章:常に前向きであること
- 第三章:努力を惜しまないこと
- 第四章:誠実であること
- 第五章:創意を凝らすこと
- 第六章:挫折にへこたれないこと
- 第七章:心が純粋であること
- 第八章:謙虚であること
- 第九章:世のため、人のために行動すること
- 最終章:善き思いに満ちていること
全10章、255ページからなる1冊ですが誰もが知っている企業を創立し、JALを再建した人物の「考え方」というのはとても気になります。では、早速レビューを書いていきたいと思います!!
基本な事だが、すべてが難しい。
目次を読んだひとは思ったかも知れない「何を当たり前の事を言っているのだろうか」そんな事を思った人でも最後まで読むと「なるほど」と思うかも知れません。
きっと上記の事を友人や知り合いが同じ内容を説明したとしてもしっくりこないかも知れない。それは「何を当たり前の事を」という考えがあるからだと思います。しかしこの本を読んだ人は上記の事を説明しているのが稲盛和夫だから説得力があると認識したはず。
私が一番興味を持ったのが第六章の「挫折にへこたれないこと」の「積極」。
積極
一見非常に見えるほどの
災難に遭遇しているとすれば
それはその人の将来にとって
プラスになると思わなければなりません。
それは天があたえてくれた
「ごほうび」なのかも知れません。
勿論会社経営だけではなく人生でも浮き沈みがあります。仮に今何かの壁にぶち当たってドン底を経験しているとすればそれを「試練」とし耐え忍ぶしかないです。ただそれを乗り越えて、またドン底だったとしてもそれは良い経験になるはず。自分が年を重ね同じドン底を味わっている人にフォローする事が出来るまでなると良い経験だったと思えるはずだと私は思っています。また第七章の「心が純粋であること」の「反省」。
反省
反省をすることで自らを戒め
利己的な思いを少しでも
抑えることができれば
人間誰もが本来持っている美しい心が
自ずと現れてくるはずです。
自分だけが良いという利己的な考えとは反対に感謝を忘れず、思いやりに満ち、他の人のために尽くすことに喜びを覚えるという美しい心を人間は持っています・・・.。
誰かの為に尽くすというのは気持ちの良いものだと思います。それはバレンタインだったり、ホワイトデー。母の日、父の日。誕生日プレゼントやクリスマスなど何かのイベントや記念日に「誰かの為にパーティーやプレゼントを用意したい」という気持ちは素晴らしいものですよね。ただ利己的な行為ばかりで動いている人というのは他人から見ても気持ちの良いものではありません。自分がそのような人間にならない為にも日々の行動を反省しながら心を純粋にする努力が必要だと解りました。
読めばきっと納得のいく1冊
人生を上手に生きる方法というよりも「誰かに愛される方法」というのがよく解ります。どの項目も基礎なのですが、基礎を守るというのは難しい。どうしても感情的になってしまう場面も多いですが、それでも今回の1冊を読み終わった後には自分の行動を振り返り「今後はしっかりしよう」という気持ちになります。自分と照らし合わせながら読むことで何が自分に足りないのか、もしくは自分の治すべきポイントが解ることだと思います。「何かの壁にぶち当たっている人」や「リーダーを目指している人」「新入社員」の人に読んで欲しいですね。今回は稲盛和夫さんの「考え方」を読んだ感想とレビューでした。