大沢たかお主演映画「AI崩壊」を観てきた
映画オリジナル脚本ということもあり事前情報は「超高性能のAIがハッキングされ日本のAIが崩壊して大パニック!」だけなので、これはどんな映画だろうか。そんなことを思い早速ですが視聴してきました。
ジャンルとしては「SF・パニック映画」。暴走したAIが”なぜ暴走したのか”。そして大沢たかお演じる「桐生」という画期的なAIを開発した天才科学者がテロリストの犯人にされ追われることに。そんなSF・パニック映画ですが評価としてはYahoo・映画.com共に平均3.1と結構低い。
「AI崩壊」というのはハズレの無いジャンルのように思えるのですが、なぜそんなに低評価なのか。その点も考えながら早速感想とレビューを書いていきたいと思います。
「のぞみ」という超高性能AIを管理している「HOME社」
この「のぞみ」というAIは医療だけではなく、預金・身分証明・承認式自動運転など様々な分野で使われています。会社のオフィスに入るのも、このAIが使われていたり、都市部になればなる程、この「のぞみ」は必須システムになっている世界です。
そんなAIが暴走して自動運転システムが暴走し事故したり、または会社から出れなくなってしまったり。医療関連ではシステムが暴走し患者の容態が悪化し、結果死んでしまうケースも。そんなAIを暴走させた犯人となってしまった桐生はシステムの復元と愛する娘を救うために警察から逃げる事を選ぶのですが、警察も独自のAIシステムを使って桐生を追い詰めます。
街の監視カメラ、ドライブレコーダー、スマホのカメラで姿だけではなく足音や身長・顔の輪郭などで分析し桐生が向かいそうな道を解析し警察に報告します。
警察とHOPE社が使っている「AI」ですがまず個人的に疑問に思ったのはHOPE社という一企業に個人情報をすべて管理されている世界という事。これを言い出せばストーリー崩壊するかも知れませんがプライバシーの問題とかは議論にならなかった世界なのかなっと。もしくは解決されて「絶対に安全です」という名目で利用していたのか。
映画内で「私の住所などの個人情報が~!」と泣いていた女の子がいましたが、それが少し引っかかった。それに関しては2020年の現在でもカード情報などをショッピングサイトに登録したりして「信用」している訳なので変わり無いと言えば変わり無いのですが、HOPE社という一社にあまりにも個人情報が集まりすぎているという点が違和感に感じた。
緊張のラストは犯人が想像出来るかも知れないが、ラストの1シーンは良かった
後半になればなる程、犯人らしき人が解ってくるので「あれ、これはこの人が犯人なのかな?」と予想していましたが無事正解しました。ただラストにある1シーンの演出は非常に良かった。正直、ちょっとウルっときましたね。
違和感がある・犯人が解っていても内容は「近未来」なので近々起こる可能性がある問題が数多く描かれています。一番多いのは一般市民がAI技術の発展により職場を無くし、プラカードを掲げ「いつかAIが問題を起こすぞ!」と抗議していたり。
また病院のシーンでは患者のバイタルや病気・診断などAIにまかせている状況などは現在でも大きな差は無いように思えます。機械技術の発展で細部まで解るようになり、病気の早期発見が出来るようになった現在ですが病気を解りやすくする為には機械の技術を借り、それを医者が病気か否かを判断する。
映画のワンシーンで端末に「高血圧気味です。食事に気をつけて運動をしましょう」という文字が出てきますが、それを機械で通知するか、お医者さんから言われるか。その違いだけだと思うので「近未来」という意味では面白いと思える描写が結構あります。
個人的には結構面白い映画!観て損はないと感じた。
AIが暴走し、その暴走を食い止める為、そして娘の為に桐生が頑張る姿というのは個人的に面白かったですね。映画を観てAIの「のぞみ」の由来が解りましたし、真犯人が見つかったとの展開は良かったです。
レビューは評価だけしか観てないですが、レビューの評価よりも実際に観て決めた方が良いかも知れませんね。私は2020年最初に視聴した邦画映画となるのですが、2020年も邦画映画には期待したいと思います。これにて「AI崩壊」のレビューを終わりたいと思います(完)
(先週観た映画です)