近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

『映画』キャッツを実際に観て気持ち悪い原因が”不気味の谷現象”だからだと確信した

海外で”ある意味”話題沸騰の映画「キャッツ」

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あるハリウッドの記者はこう書いた。

キャッツは今年見た映画の仲で一番酷い映画だ。あまりに酷い映画だったので、記憶から消せないかと願うほどだ 

 また違う記者はこんな風にも書いた。

馬鹿と天才は紙一重というが、キャッツはその紙の上に毛玉を吐き捨て、それをケツでなすりつけてくるような映画だ 

 こんな風に書かれれば正直気になる。というよりも舞台を観たことは無いが興味はあったので映画を見るのであれば舞台のキャッツを勉強してから見よう!と予習をしておいた訳です。

 

元々の題名は「キャッツ-ポッサムおじさんの猫とつき合う方法」でこの「ポッサム」というのは作者であるT・S・エリオットのあだ名となっています。そんな小説に音楽と踊りを付け加えたものが「ミュージカル”キャッツ”」です。

 

誰もが聞いたことがあるミュージカル「キャッツ」を映画化したのが米国2019年12月20日となっています。監督は「英国王のスピーチ」「レ・ミゼラブル」のトム・フーパー。監督も実績があるので安心していたのですが上記で少し書いた酷評の嵐でしたが、これは逆に見るしか無い!と日曜のレイトショーで見てきました。

 

事前に書いておきます。9時半からのレイトショーで貸し切りでした。私一人という最高の状態で観てきたキャッツ。早速ですが感想を書いていきたいと思います。

 

不気味の谷を思わせる嫌なCG技術

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なぜキャッツがここまで酷評されているのか。キャストはジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト。イアン・マッケランやジュディ・デンチといったベテラン俳優もいる。

 

予告編で公開されているミュージカルも問題ないが、大きな問題はやはりビジュアルでしょうか。予告編でも少し思いましたがロボット工学でよく言われる「不気味の谷現象」が出ているように思えます。リアル過ぎるロボットというのは人間は嫌悪感を抱くと言われていますが、まさにキャッツにはその現象が出ていると思う。

 

人間でも無ければ猫でもない。コンピューターアニメーションを使って猫に変換された俳優たちの姿は毛先や耳、尻尾などリアルに作らているが顔は人間のまま。しかも喜怒哀楽を歌と踊りで表現するので、表情が変わる場面というのは非常に少ない。

 

なるほど。これは確かに気持ち悪いとは思った。だが個人的に一番気持ち悪いと思った描写はその場面ではない。この映画ではゴキブリやネズミが人の顔をし、歌を歌ったり話したりする。ゴキブリにいたってはその描写の後、食われるから大変。

 

そんな人の顔を描写したまま食われたりしないが、前シーンで顔を写ってたのを食うという描写は控えめに言って「Holy Cow!(うそだろ!?)」と思いましたね。

 

勿論、歌や踊りは評価されるべきポイントの一つ

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ミュージカル映画なのでミュージカルの話をすると、その点は全く問題は無い。音楽も良ければダンスも良い。各々の猫の個性が出ており、楽しいミュージカルを観ているように感じれました。

 

この映画のメイン楽曲でもある「メモリー」は流石ジェニファー・ハドソンと思えましたね。ドリームガールズで当時同じく主演だったビヨンセを食った!と言われた程の歌唱力は未だなお衰えてないことに感動しました。

 

また「ビューティフル・ゴースト」ではゴールデングローブ賞主題歌賞にノミネートされるなど音楽は素晴らしいです。ハッキリ書けばミュージカル「キャッツ」のような描写で最新技術を使わずに作品を完成させていれば評価されていた作品だったように思えますね。その点が非常に残念です。

 

怖いもの見たさで見るか、音楽・ダンスだけを見るか

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個人的に見る人によっては下手なホラー映画よりも脳裏に焼き付いて不気味だと思う人も多いと思います。そんな怖いものを是非見てみたい!として視聴するか、もしくはダンス・音楽に関しては素晴らしいので、その一点だけの価値で視聴するか。

 

私としては映画館の環境で考えると後者をオススメしますが、レンタル開始した時に「気になった時に見てみよう」と思う人にはオススメしません。あくまでもミュージカル部分が気になる人だけ観てほしい映画です。一つ言えることは私はこの映画を観た後、猫の気持ちがより一層解らなくなったことは確かです。

キャッツ (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
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