近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方から送るゆる~いブログ

近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

「お客様は神様です」と思っている”お客様”は”神様では無い”と私は思う

お客様は神様。でも、このフレーズに疑問がある

「お客様は神様です」というフレーズで思いつくのは三波春夫さんだと思うのですが、なにかの番組か忘れましたが、世間が思っているこのフレーズの意味と三波春夫さんの真意は違うという事を聞いたことがあります。このフレーズの意味は以下のように書かれているのでご紹介したいと思います。

 『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです』(三波春夫オフィシャルサイト引用)

 つい先日、ワイドナショーで「お客様は神様」というフレーズについて元関脇の貴闘力とヒロミが持論を展開していたので、今回ブログに書いてみようと思います。

 

貴闘力さんは「飲食店のドタキャン」が酷い事を告白

11店舗を経営している貴闘力さんですが5~6人のキャンセルは週に1回程度はあるという事。その中で暮れに2件。収録前の3日前にもドタキャンがあった事を告白したのですが、中でも驚いたのが40人の貸し切り予約がドタキャンされた事を告白しました。

 

「キャンセルの連絡をしたと思うんだけど」と相手に言われ「いつですか」と聞くと「忘れた」と怒鳴られたとか。そういったドタキャンにはお店の被害も大きいので本当に困っている事を明かしました。

 

ジム経営者のヒロミさんの持論

貴闘力さんの話しを聞き同調したヒロミさんは番組内で「日本のお客様は神様です」というお客さんが偉いという風潮があるけど、それはこっちが思う事であってお客さんが思うことがじゃないよ。と番組で語っていました。

 

その言葉に貴闘力さんも「よく言ってくれました。たまにヘッドロック入れてきたりとか、張り手させてくれとか言ってくるやつがいるんですよ」と、そういった「お客様は神様です」という言葉を勘違いしてありえない要求をしてくる人もいる事もあるそうです。

 

私が思う「お客様は神様です」という考え方

私が思うに今の「お客様は神様です」というフレーズに甘えるようになった原因を作ってしまったのは「サービス」を追い続けた結果だと思う。

 

サービスというのはお店、または経営する側の人がお客さんが、どれだけ満足して貰えるかというモノであって商品ではないはずなのですが、段々と「サービスが良い=低価格」という考えを持っている人が生まれてきて「あなたより安い人は沢山いるので、結構です」と「選んであげているのは、こっちだろ」という意味さえ取れるような発言が目立ったりします。

 

特にSNSが普及し自分の気に入った絵師の人に「こういった絵を書いて欲しい、お金はいくらですか?」と聞いた後「高い」と言って諦めるだけなら良いが、文句を言う人もいる。私としては文句を言ったり、罵倒してくる人というのは「お客様」として扱えるかと言われると皆さん難しいのではないだろうか。

 

気持ちよく仕事出来た人、もしくは絵を買ってくれた人が次も購入したいといわれた際に「この人は前も買って貰えたので少し値引きしてあげよう」と思うのは製作者の考えなので良いのですが、最初から「値引きしろ」という考えで来られると困ってしまう。

 

「お客はお店に来てあげているんだ」と言う人もいるのですがお店も「お客を選ぶ権利」というのがあるので「お客様は神様だ」と「お客側」が思うのは間違っていると私は思いますね。

 

SNSの普及がこの言葉を盾にしている大きな原因だと思う

やはり一番の原因はなにかと考えると私は「SNSの普及」だと思いますね。SNSの普及によって「◯◯店のお店は美味しかった」「〇〇さんは良い人だった」など書かれると良い宣伝になる。

 

しかし「〇〇店は不味かった」「〇〇さんは最低な人だ」と書かれると評判は一気に落ちる。これは難しいもので評判を上げる為には時間がかかるのだが、評判が落ちる時は一瞬で落ちてしまう。

 

SNSの普及によってお客さんが誰でも「評論家」のように発言力がある時代になってしまったので気に食わないと思えば「◯◯最低」と書くだけで良いのです。「お客様は神様です」というフレーズを盾にしている人は「SNS」という武器も持っているという事になる。しかもその武器は気に食わなければ誰でも刺せるのです。

 

「お客様は神様です」という精神で頑張っている良いお店を「お客様は神様だろ」と考えている人が潰さないようにするのが段々と難しい世の中になってきたと感じるようになりました。