なぜその本は売れているのか?そこの謎について考えてみた
皆さんがネットショッピングだったり、書店で本を探しに行く時は「ランキング」を参考に買う人も多いのではないでしょうか。そんな私もランキングを参考にして「あ、これ面白そう」という気持ちで購入する事が多いのですが「なぜこの本は売れているのか?」という事を考えた事がある人は少ないはず。ただ単に「話題になったから」という理由もあるのですが「その本がなぜ話題になったのか」が気になりませんか?そこで今回は「書店、ネットショッピングで売れている本はなぜ売れているのか?」という事を考えてみた。
文学・エッセイなどの小説はなぜ売れているのだろうか?
私も読みましたが今年の1月に発表された直木賞、芥川賞。その直木賞受賞した「蜂蜜と遠雷」。私個人的な感想なのですが芥川賞受賞した「しんせかい」よりは読みやすく頭の中にピアノの曲が解りやすく想像出来ました。そして、もう一つ感じたこと。この蜂蜜と遠雷は映像化しやすい作品だと思いました。しんせかいは映像化という小説を普段読まない人でも触れられるような作品ではなかったと思います。文学小説が売れやすい作品として私が考えるのは。
- 話題性
- 作者
- 映像化・アニメ化決定
- 普段小説を読まない人でも読みやすいか
上記4つではないでしょうか。そういった点で「蜂蜜と遠雷」はどれにも当てはまっているように思えます。
またアーティストが出したエッセイ集なども話題を集めます。それが時の人であれば尚更の事。いのちの車窓からは購入はしていませんが友人に借りて読みました。歌、演劇、そして今回のエッセイ集。星野源が好きな人はまたより一層、彼の意外な一面を好きになる事だと思います。著名人のエッセイ集というのは「その人の考え方、感じ方、意外性」それを知りたくて購入しているのではないでしょうか。著名人のエッセイ集というのは面白いですからね。これも売れるのがよく解ります。
これは解ると思いますが「映像化」ですね。アニメーション映画で私も実際に観てきました。2006年に販売された本でも映像化されると「原作を読んでみたい」と思う人も多いです。私もそういった理由で原作を購入したりしますが「あのシーンはこういう事だったのか」と映画では描かれていないシーンが小説では描かれていたりと、より一層その作品が好きになります。「今更読むのはちょっと」と思っている人がいたら、それは間違い。是非、読んでみてください。
あのビジネス書はなぜ売れているのだろうか?
発売されて今年で3年を迎えますが未だなおビジネス書ランキングで上位に入っているアドラー心理学の「嫌われる勇気」。ドラマ化は勿論の事、様々な事で話題に上がる「アドラー心理学」を解りやすい会話形式で書いてあるのがこの本の特徴です。アドラー心理学を含め、自己啓発本が売れているのは現代に合っているのだと私は思います。「他人に嫌われたくない」「自己を高めたい」「自分を再認識したい」そういった現代人特有の悩みが心理学・自己啓発本とマッチしているんでしょうね。
「~仕事術」こういった本をビジネス書ランキングでよく見ます。この手の本をよく見るようになったのは「トヨタ式仕事術」が話題になり始めた頃くらいでしょうか。誰もが知っている企業の仕事術はどうやっているのか?企業だけではなく私のような個人事業主でさえ気になってしまいます。私もこの手の本を読み参考にしていますが、自分では到底思いつかないような事が書いてあるので勉強になります。
こういった投資の本もよく売れるようになってきています。不景気になり会社の給料ではなく別の方法で稼がないと暮らしていけないと思う人が増えたからではないでしょうか。こういった本が売れる時というのは不景気な証拠かも知れませんね。
まとめ
文学小説やエッセイ小説というのは時代に合わせ変わっていきますが、ビジネス書に関して言えば時代が変わっても売れる本というのは大きな変化は無いと思います。上記でも書きましたが文学書、エッセイ集というのは。
- 話題性
- 作者
- 映像化・アニメ化決定
- 普段小説を読まない人でも読みやすいか
これが売れる時のキーワードであり、その作品を知らなかった人が手を取る理由になります。対してビジネス書が売れるのは。
- 自己啓発
- 投資
- 仕事術
- 格言・名言
- 人生論
時代に合わせ変化はありますが大きなジャンルは上記5つではないでしょうか。なので「あれ?この内容読んだことがあるような」とビジネス書を読んでいてデジャブを覚えた事がある人もいると思いますが同じテーマを題材として本であれば3冊読めばある程度理解出来るのがビジネス書です。しかし年月が経過しても過去の本が売れるのは、その本が現在に合っているからでしょう。私個人的な考えでしたが2017年現在売れている本の検証を終わりたいと思います。