「この映画が見たい」と多くの声が寄せられた映画
クラウドファンディングで2000万円を募集した所、8日と15時間で目標を達成し合計3374名のサポーターから39,121,920円の制作資金を集め話題となりました。
「この世界の片隅に」はクラウドファンディング開始時から気になっていたのですが劇場公開され早速ですが行ってきました。
舞台は昭和19年の広島にある呉が舞台。昭和19年というと戦時中真っ只中。広島の呉というのは呉海軍工廠があり戦艦、航空機、兵器、弾薬など開発製造する地域でもあります。作中にも登場しますが「戦艦大和」が製造された場所で有名です。
主人公の女の子の名前は「すず」さん。そんなすずさんの幼少期から作品は始まります。
感想・ネタバレ多少有
まず舞台は昭和19年の広島の呉と書きますが冒頭は昭和8年から始まります。舞台は広島市内の江波。絵を描くのが好きなすずさんが兄や妹と家族に囲まれながら過ごしています。そして昭和19年に突如縁談があり広島の呉に引っ越す事になります。
そして作品は昭和20年の広島へと進んでいくことになります・・・。
さてお気づきな方も多いと思いますが昭和20年広島と聞いて思い出すのは「原爆」です。戦時中~終戦までの広島の生活が舞台なのですが「100年先に伝えたい」というこの映画のテーマの一つなのですが「100年先にも伝えるべき」だと私は感じました。私の感想なのですがまずアニメーションにして良かったと感じました。アニメーションならではの美しい映像は一気に映画の世界に引き込まれました。
また突如縁談で広島の呉にやってきたすずさんの慣れない土地、そして戦時中という生活は観ていて「やはり戦争は駄目だと」改めて思います。
後半になるにつれて戦争は激しくなり呉海軍工廠がある呉は標的の的だった事だと思います。それが解るのが作品ですずさんの妹すみさんが「呉は警報が多いね、江波の方はまだ良いよ。帰っておいでよ」と会話するシーンがあります。
突如決まった縁談で呉に嫁いだすずさんの苦労は作中でも多く観られました。
アニメーションなのですがすずさんが実在するかのような心境になるのは、それだけ「この世界の片隅に」の完成度が高かったからだと思います。
こういった戦争をテーマにした映画を子供に見せる事を嫌がる親御さんがいますが、私は子供の時だからこそこういった映画を見せて欲しいと思います。難しい戦争映画などではなくアニメーションだからこそ一緒に見て作中の世界やすずさんの心境を考えて欲しいと思います。
パンフレットには各キャラクター紹介や監督インタビュー。各関係者のインタビューなど非常に豪華です。舞台となった広島の参考資料もあるので気になる方は是非買ってみてくださいね。
後は映画館にてすずさんのキーホルダーを購入しました。劇場でパンフレット以外のモノを買うのは何年ぶりだろうか。このキーホルダーもよく出来ているので買って良かったです。
近々見に行きたい!という人に私が言える事は「絶対に劇場で観たほうが良い」という事。特に大切な人と一緒に観に行って欲しいです。私たちが当たり前のように生活しているこの世の中が映画を観終わった後では本当に素敵に思えます。そんな気持ちを大切な人と共有して欲しい。そう私は感じました。
【追記・2019年6月5日】
現在AmazonPrime会員の方は無料で視聴出来るようになりました。まだ視聴されていない方は是非ご覧ください。
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