シリーズ3冊目でいいのでしょうか?「統計学は最強の学問である」というシリーズ43万部というビジネス書の中では大ヒットの本なのですが今回はビジネス編です。
今回は全4章から構成されています。
- 序章:「センス」と「事例」で分析するな
- 第一章:経営戦略のための統計学
- 第二章:人事のための統計学
- 第三章:マーケティングのための統計学
- 第四章:オペレーションのための統計学
全371ページとなっています。ビジネス編と書いてありますがシリーズものだからと言ってでは、以前のモノも読まないといけないのか?という事ではなく、これだけでも十分「なるほど」と思える部分も数多くあると思います。では、早速書いていきたいと思います。
感想・レビュー
統計学と聞くと胃が痛くなる人も多いと思います。実際に私もシリーズを通して3冊目となるのですが「大体」で読んでいます。感想の冒頭で書く事ではないですがこういった本というのは著者の偏見が多いです。これは仕方ない事なのですが今回のこの1冊もじっくり読むと「そこは違うだろ」と思う瞬間もあると思います。
ただ統計学の面白い所は「その部分」だと私は思います。実際に数学と違って「答え」がある訳ではなくデーターを取っていくことによって「平均」を求めるので答えは無いんですよね。同じ統計を取ったとしても地域や男女、環境が違えばデーターが違ってくるのは当然。しかし新商品開発する際など統計を取るのは必要不可欠なので統計学は少しでも学んだほうがいいと思います。
さて、今回は「ビジネス編」という事で私が気になったのは「マーケティングのための統計学」。すなわち「誰にうるか」を考える為の準備なのですがこの著書では以下のように書いています。
1 分析対象範囲の設定を行い
2 分析すべき変数を含むデーター収集
3 得られたデーターの分析
4 解釈とアクションの考案
マーケティングについてはこうした作業を最低でも3周回さなければならない。1周目は「誰に製品を売るのか」2周目は「一言で言えば何を売るのか」そして最後に実践するための4つのPを考えるための分析。
このように書いてあります。これはアフィリエイターにも当てはまる事だと思います。アフィリエイターの場合ですと。
- 誰を対象とした記事を書くのか(女性or男性or家庭orカップルetc....)
- どんな製品記事を書くのか(化粧品orウォーターサーバーorAmazon etc....)
- 上記2つを決めた後、どのようにアクセスを稼ぐか(独自ドメイン取得orGoogle登録orデザインorサーバー取得etc....)
このような感じでアフィリエイターになるにしても「誰に 何を どうやって」と考える時に「今一番何を売れているのか、人気なのか」と調べて書きますよね?それを具体的な数字ではなく頭の中で「平均してこれは売れているな」と解っています。
これを数字化したものが統計学でしょうね。
まとめ
アフィリエイターで例を上げてみましたが自然と頭の中では「平均」が直感で解っているのですがいざ数値化するとなると解らなくなります。これが難しいですよね。統計学は数学と全く真逆のものと言われているのですが、私自身数学がとても苦手だったので統計学も自然と苦手意識が出てしまいます。しかし今回の本はそんな私でも最後まで読む事が出来ました。上記でも書きましたが著者の偏見もありますが、それも本なので仕方ないです。今回は「統計学が最高の学問である[ビジネス編]」について書いてみました。
統計学が最強の学問である[ビジネス編]――データを利益に変える知恵とデザイン
- 作者: 西内啓
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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