近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【読書】21世紀をどう生きるか「答えのない世界-グローバルリーダーになるための未来の選択-」を読んだ感想とレビュー

久々にレビュープラスさんから本をいただきました

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久しぶりにレビュープラスさんから本をいただきました。今回は「答えのない世界-グローバルリーダーになるための未来への選択-」というタイトルですが「グローバルリーダー」というのは一体どのような事を言っているのか。気になりました。

  • 第1章:21世紀に求められる人材
  • 第2章:子供編ー21世紀を生き抜くための子供の学び
  • 第3章:世界に通用するグローバルリーダーの育成を目指して

大きく分けて第3章までありますが、今回もレビューをしっかり書いていきたいと思います。全体を通して少し堅苦しい内容となるかも知れませんが、それでも大丈夫という人は進んで読んでみてください。

第1章:21世紀に求められる人材

この章を全体的に見てみると1つの事がみえてくる。それは「日本だけを見ずに世界を見ろ」という事。稼いで生き残る為にはクラウドサービスを利用し、どんどん視野を広げる事が21世紀に求められる人材だと書いてあります。日本人は「マニュアルを厳守し守られてきた仕事を後世にまた伝える」という堅苦しいイメージですが、そのイメージを捨てる事が大事だと。そういう風に感じる事が出来ました。

日本の考え方は古く正規雇用、非正式雇用にいつまでもこだわっている考え方は古いと本では書いてあります。その理由として今ではフリーランスやクラウドソーシングを使って誰でも仕事が出来る時代で、社員よりも優秀に仕事を依頼する事が出来る。

そして高校生でも技術を磨けばクラウドソーシング上で仕事を受ける事が出来る時代になっている。20世紀では当たり前だった事がクラウド化された事によって古い考え方になってしまったと書いてあります。しかしここで私が思ったのはクラウド化する事は確かに素晴らしい事だと思う。いつまでも正規雇用、非正式雇用にこだわっている日本に違和感を感じているのも共感するが、しかし正規雇用し人材を育てる事がなくなれば日本の経済はますます後退する事だと思う。21世紀に求められる人材はクラウド化に対応出来ている人材だという事は解るが、そういった人材ばかり育ってしまうと今度は会社自体が成り立たなくなってしまう。この点に関してもう少し詳しく書いて欲しいと思った。

 

第2章:子供編ー21世紀を生き抜くための子供の学び

この章は「早く学ぶことの大切さ、そして学びのフレームワーク」について書いてある。この本にも書いてあるが「グローバル化に対応した子供を育てるなら子供のうちに英語に触れておく事が大事」というのは納得出来る。英語でも中国語でも学んだ数と時間だけ話せるようになり、聞く能力も上がってくる。それは大人になった時に役立つ時がきっとあると私も思いますが「子供が学びたい意欲」に関しては無理強い出来ない。無理矢理外来語を勉強させて嫌いになってしまう可能性もある。それは子供と相談しながら決めるしかない。そしてこの章では「学びのフレームワーク」という難しい言葉で説明していますが意味を理解すると非常に単純で「学校で学びなさい」という事だと思う。

  • 知識
  • 概念
  • スキル
  • 姿勢
  • 行動

上記5つを見ても学べるのは学校が一番だとよく解る。21世紀を生き抜くための子供の学びという難しいことを書いているが「英語は学んでおきなさい」という事だけで、後は「学業を大切にしなさい」という捉え方で良いと思います。

 

第3章:世界に通用するグローバルリーダーの育成を目指して

この章も外来語を話せる学生の育成をメインとし話をし「BBT大学」の素晴らしさについて書いてある。そのBBT大学(ビジネス・ブレークスルー大学)の学長は本書の著者である大前研一である。ただここからは完全に個人的な意見として書きますが学生時代にビジネスフレームやらを教え込んだ所ですべての企業に通用するとは思えない。むしろ私は学生時代にビジネスモデルを教えて応用から失敗までを経験させるのは柔軟性が無くなるのではないだろうか。と思っている。柔軟性が無くなった学生を受け入れた企業は何を思うのかは明白で「柔軟性がなく、堅苦しい」と使い物にならないと判断されると切られるのが早い。しかし「使い物にならないかも知れない。しかし柔軟性がある。教えれば伸びるかも知れない」という方が企業は好きなのだ。

ある程度の知識は必要かも知れないが「答えのない世界」に書かれているような知識を持った学生が私の目の前に立っているとすれば私は話しづらさを覚えるかも知れないと思った。

 

まとめ

第1章、第2章は「なるほど」と思ったが「第3章」で「BBT大学」の名前が出てきたあたりから「あれ?」という違和感に変わった。そこは別の大学やモデルを利用し説明した方が説得力があったかも知れない。ただ著者がBBT大学の学長なだけに仕方ないかも知れない。全体を通して一言にまとめると。

 

グローバル化で生き残れるのは英語と仕事が出来て、世界に通用するやつだ

 

何とも当たり前の話しだった。少し期待して読んでみましたが期待はずれなだけに少し残念ですね。ただ1つ良いと思ったのはビズネスモデルなどの説明は非常に解りやすいと感じた。その点はさすが大前研一だと思う。今回は長いレビューとなりましたが、参考になれば幸いです。

答えのない世界?グローバルリーダーになるための未来への選択? 【大前研一通信・特別保存版 Part.?】

答えのない世界?グローバルリーダーになるための未来への選択? 【大前研一通信・特別保存版 Part.?】