シリーズ最新作の主人公は女性
シリーズ最新作として登場した「MIB International」。第1作目が公開されたのが1997年なので、20年以上前の作品だとは思えないほど今でも人気のある作品です。1~3まではトニー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミスという頑固な上司と今風の若者による凸凹コンビによるストーリーが私も好きで、何度も観た作品です。
今作ではクリス・ヘムズワース、テッサ・トンプソンと共通点として最近公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」でソー、ヴァルキリーと活躍していた二人ですが、今作のメン・イン・ブラックでは二人でコンビを組み、地球を救うストーリーとなっています。
今作がどのような作品になっているか。早速ですが感想とレビューを書いていきたいと思います。
1人の少女がMIBを知り、採用されるまでの道のり
今作の主人公でもある後のエージェント”M”。彼女は小さい頃に宇宙人に会い、その時MIBという組織が母と父の記憶を消した現場を目撃してしまいます。「うちの子供は寝ています」という両親の言葉に「そうですか」という返事をする頼りないエージェント。
そんな子供が大人になり文武両道の素晴らしい女性へと成長しているのですが、FBI、CIAと面接を受けるも「自分はMIBしか興味ない」というスタンスは個人的に嫌いではない設定です。隕石をカモフラージュしている宇宙船を自家製の衛生で感知し、現場に行くとMIBエージェントと宇宙人の姿を目撃します。
MIB本部まで「前の車追って!」とエージェントたちの車を追跡したという部分は現在のMIBエージェントがバカなのか、もしくは追跡したタクシーが凄腕のドライバーだったのか。それは解りませんが無事本部へ到着し「自分はMIBになりたいの!」と力説した所でMIBに採用されるエージェントM。
そこから彼女の新米エージェントとして任務を受ける事となるのですが、任務先でエージェントHと出会い「地球が危険に晒されている」と知ることとなる。
スピルバーグらしい迫力あるCGとアクションシーンは全作品の中で1番
2012年に公開されたメン・イン・ブラック3は歴代作品の中でも評価が高くスピルバーグらしいアクションシーンや普段に使用したCGも話題となりましたが、今作もその点は引き継いでいます。歴代のMIBシリーズの中でも今作は戦闘シーンが非常に多いので全作品の中では一番アクションシーンが多いと言えますね。
また監督がF・ゲイリー・グレイで「ワイルド・スピード ICE BREAK」の監督でしたが、今作のMIBは車に力を入れているように感じました。様々な車が登場しましたが日本からはレクサスRC Fが登場しています。
今作に登場するレクサスはエージェント専用車でボタンを押すことで空を飛ぶことが出来る高性能となっています。日本車と同様、右ハンドルで登場するので車ファンの視点から見ると「おっ?」と思った人がいると思います。
登場するレクサスRC FモデルはMIB仕様となっており外装だけではなく内装もMIB仕様です。現在レクサス東京日比谷店で展示されているので、気になる方は観に行ってくださいね。
今作を”新MIB”として見るか”続MIB”として見るか
映画を観た後、米国で酷評なのは何故なのか。それを私なりに考えてみたのですが今作を”新シリーズ”として見るか”MIBシリーズの続編”として見るかだと思います。
制作総指揮にスピルバーグという点は変わらないのですが、やはり前作演じていたトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスの印象が強すぎましたね。私は”新シリーズ”だと思い見たので新しいエージェント2人にも違和感なく見ることが出来たのですが「MIBが帰ってきた!」と喜びながら観に行った人はイマイチだったのではないでしょうか。
私としてはメン・イン・ブラックはトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスのコメディ要素があるリズムの良い作品だったから好きでしたが「全く同じ意見だ!」という人は今作は観ない方が良いかも知れません。
(感想)全く新しい新メン・イン・ブラックとして見るなら面白い
感想を書くのであれば今作は「悪意ある宇宙人から地球を守るMIBという秘密組織の活躍を描く!!」なら面白いと思うのですが「あのメン・イン・ブラックが帰ってきた!」というフレーズだとイマイチという印象でしたね。
パンフレットでは歴代のMIB3作品の解説やMIBに関する豆知識などが掲載されています。今作の情報としては写真が多く使われているので各俳優人が好きな方は買ってみて下さい。これにて映画「MIB インターナショナル」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。