近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【映画・ネタバレ有】4回泣けるという大人気小説が映画化!「コーヒーが冷めないうちに」を観てきた感想とレビュー!

2015年に発売された小説が早くも映画化

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2015年に川口俊和による戯曲として書かれた今作「コーヒーが冷めないうちに」なのですが2017年に「本屋大賞2017」にノミネートされた際、私も購入し読んだのですが「泣ける」と言われると感動するものも感動しないと思っていた私ですが、小説でまさか泣いてしまうとは思いませんでした。さて、気になるストーリーですが。

 

時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があった。過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、その全てを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子や、訳あり常連客の高竹佳代と房木康徳、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく。(映画.com引用)

 

それが2018年に映画化されるとう事で実際に観てきました。主人公の数を演じたのは有村架純。伊藤健太郎、波瑠、薬師丸ひろ子、松重豊、吉田羊、石田ゆり子と豪華俳優陣となっています。

 

今作は4つのストーリーで展開され4組のそれぞれの人生が描かれています。不安要素があるとすれば原作のストーリーを116分という映画サイズで描かれているので、違和感を感じることなく構成されているか。その点に注目して書いていきたいと思います。

 

4つのエピソードをざっくりと説明

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「4回泣ける」というキャッチコピー通りに4つのストーリー構成されているのですが、最初は二美子と五郎のストーリーですが米国に行く事になった五郎に対し冷たく接してしまった二美子は「過去に戻りたい」と申し出る。

 

この時に「過去に戻っても現在の状況を変える事は出来ない」と聞き「では、なぜ過去に戻るのか」と質問する二美子だったが実際に過去に戻り、言えなかったことを全部五郎に伝える。そこで五郎と自分との関係がすれ違いだった事に気づき、現在に戻ってきた二美子は素直に「アメリカに私も行く」と伝える事となります。

 

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二組目は高竹さんと房木さんとの話。若年性アルツハイマーになってしまった高竹。そんな彼女を優しく見守る房木。高竹が「実は夫に渡したいものがある」という言葉が気になり、まだアルツハイマーが発症する前の高竹に会いに過去に行く房木。そこで高竹は普段とは違う夫の言葉に「あなたは未来から来たのね」と言い、それに焦る房木だったが手紙を受け取り現在に戻ってから手紙を読むと「介護ではなく夫婦でいたい」という手紙の内容に「そうだったのか」と思い接し方を変えることにする。

 

三組目は常連である平井と妹の久美。故郷で両親の旅館を受け継いだ妹の久美は姉である平井に「話がある」と会おうとするが姉は両親を喧嘩し家を飛び出した過去がある為、まともに話を聞こうとしない。手紙も「これ読まないから捨てておいて」と数と流に言うのだが、しばらく経ち妹が事故で亡くなった事を知らされる。

そこで妹にまた会って手紙を受け取りたいという平井は過去に戻り、妹と会う事にするのだが「帰ってきて欲しい」という言葉ではなく「お姉さんと一緒に旅館がしたい」という願いだった事に悲しむ平井。「もう一度、妹の顔を見たい」と願う平井だったが時間が経ち現在に戻ってくる事になってしまう。平井は実家に戻り、旅館を継ぐ事を決意する。

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四組目は喫茶店の数と大学生の新谷。数々の話が進む中、数と新谷の距離は近くなっていく。2人は恋人同士になり新谷はサラリーマンとして働く事になるが、数の妊娠が発覚し新谷は喜ぶが数は不安な顔をしている。喫茶店には幽霊と呼ばれる女性がいるが、実は数の母で、幽霊にしてしまったのは自分に責任があると感じている数は「自分だけが幸せになって良いのか」と自分を責めるが新谷は数を過去に戻し母に会わせる方法を見つけ2人の幸せのスタートとなる。

 

4回泣けるストーリーだが”惜しい”と感じた点

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ざっくり4つのエピソードを解説してみましたが、これが116分という時間で作成されています。”惜しい”と思ったのは映画サイズでまとめた事によって1つのエピソードが終わって余韻に浸る前に次のエピソードに突入してしまう所。

 

例えばラストに数十秒程ですが前3組が過去に戻り「何を得て、何に気づいたのか」というシーンが流れるのですが、あれを各ストーリーの終わりにしても良かったように思えます。小説で読んだ事はあるので各ストーリーの良さを解っているつもりですが、小説程感動するポイントが無かったのは惜しいと感じました。

 

今作のメインとなる「喫茶フニクリフニクラ」の雰囲気が好き

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今作のほとんどが喫茶店のシーンなのですが喫茶フニクリフニクラの雰囲気が私としては好きでした。純喫茶風になっていて常連客が座るであろうカウンター席には細かな小物が置いてあったり、美術セットが作り込まれている事に感動しました。

 

今では使われているお店は少ないであろうレトロなレジや額縁など、美術スタッフの遊び心なども感じる事が出来たので、その点は注意して見てみると面白いと思います。

 

有村架純演じる数の表情が本当に良かった

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最初は無表情な数ですが新谷と出会った事により笑うようになってくる。その表情の変化はとても可愛いと思えました。過去に縛られていた彼女が新谷という男性に出会い「幸せになっても良いんだ」と未来に進んだ瞬間というのは今作を観ていて微笑ましいと思います。

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各出演陣のコメントは勿論ですが監督、そして私が観てほしい美術の今作でこだわったポイントなどが掲載されています。パンフレットにはネタバレが含まれていますので、映画を観終わった後、読むことを強くオススメします。

 

これにて映画「コーヒーが冷めないうちに」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに