「Rampage」を実写化!
1986年に海外アーケード向けに登場した「Rampage」をドウェイン・ジョンソン主演で実写映画化となります。Rampegeはレトロゲームで自分が巨大怪獣になり街を壊すゲームとなっており、ダメージが蓄積されると巨大怪獣から人間の姿に戻ってしまいゲームオーバーとなってしまいます。そんなRampageをパニックアクションで実写化した今作。気になるストーリーは。
ある遺伝子実験の失敗からゴリラやオオカミなどの動物が巨大化し、所構わず暴れだす。動物たちは、破壊活動を続けながら北米大陸を横断し、高層ビルが林立する街で大乱闘を繰り広げる。人々が逃げ惑う中、軍隊が出動し銃やミサイルで攻撃するが巨獣たちの暴走を抑えることはできず……。(シネマトゥデイ引用)
怪獣達が大暴れしてUSAがパニックになるという何とも面白い設定で、その主演がドウェイン・ジョンソンというのは、これは是非とも観るしか無いですね。では、早速ですが感想とレビューを書いていきたいとおもいます。
人類が開発した病原体で”巨大化”になってしまう
舞台は宇宙から始まり登場したお姉さんが「脱出しないと死んでしまう」と慌てているシーンから始まります。地上では違法となってしまうため宇宙で実験を行っていた「ランペイジ計画」の被検体であるモルモットが巨大化し船員を殺してしまったのです。
命からがら脱出したお姉さんですが宇宙船のガラスが割れてしまい死んでしまいます。大気圏を突破出来る程の容器に入った研究サンプルは地上に落ちゴリラのジョージ、オオカミのラルフ、そしてワニのリジーが巨大化してしまい大暴れします。
これだけの話を書くとB級映画っぽく聞こえるかも知れませんがランペイジを観た後では一切そんな事はなく、むしろ怪獣映画としてはクオリティの高い作品だと感じる事が多かったです。
怪獣(MONSTER)に対する愛情を感じれた
米国が制作するモンスター映画というのはグロテスク、もしくはホラー要素があるものが多いのですが巨大化した怪獣は元はただの生物なので、それを忘れてはいけません。
例えばオオカミのラルフなどは制作陣の愛情を感じる事が出来た生物と言えますが、巨大化し進化した際に尻尾からはハリネズミのようなトゲを発射し、飛膜でムササビのように空を飛んだり。決して原型を失う事はなく、様々な生物のDNAを自分に合った形で進化した怪獣たちは日本で言えばゴジラやガメラのようなカッコよさを感じることが出来ました。
ドウェイン・ジョンソンがやはり強すぎる
人類最強の男と言っても良いのではないだろうか。ワニのリジーと戦うシーンでは様々な武器を使いながら戦い、素早い判断力で避けながらも次の攻撃に備える。
人類最強とも言える彼が人間と戦うシーンもあるが、リジーと戦える男を人間が倒せる訳がない。そんな事を思わせるストーリーだったと思います。さて、今回の映画を引き受けたドウェイン・ジョンソンですが以下のコメントを残しています。
ほかの作品と違い、ユニークなことが出来るチャンスだと感じた。僕は80年代、10歳の時に当時住んでいたハワイでゲーム「Rampage」をプレイし始めた。3匹の巨大モンスターが文字通り(Rampafe:暴れまわる)していたよ。街やビルを破壊するシンプルなアイデアにどうやってストーリーを注入し今の時代に生きている人々が楽しめるものにするかチャレンジしてみたかった。
最近だと「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」でユニークなキャラを演じた彼ですが今後も皆が予想出来ないキャラクターを演じる事が増えそうですね。
ゴリラのジョージが可愛く、そして面白い
今作のもうひとりの主役と言って良いジョージ。幼い頃に密猟者によって母親を目の前で殺されたジョージですがデイビスに育てられ、デイビスとは冗談を言い合える関係でもあります。お互いに手話を使って会話をしているのですが、時にはブラックジョークなどを言ってくるジョージが本当に可愛いですね。
デイビスの事を親代わりだと思いつつ、友人とも思っているジョージ。そんな2人の関係は今作を面白い作品だと思わせる大きな理由かも知れません。
ギャグ要素もあり、アクションも申し分ない
ついつい笑ってしまうシーンもあり、そして怪獣がシカゴの街を大暴れするシーンは非常に面白いです。様々な近代兵器を使って倒そうとする軍とそれを破壊する怪獣達。観ていて爽快感と次はどのような展開になるのか。後半になるにつれて面白さが増していく作品だと思います。
パンフレットでは各怪獣達の特徴や能力などか解説されています。また怪獣たちをどのように撮影したのかなどプロダクションノートで掲載されているので、映画を観終わった後、じっくり読めるコンテンツが沢山書かれていました。是非、劇場で買って読んでみてくださいね。
これにて映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。