近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【映画・ネタバレ有】空海-KU-KAI 美しき王妃の謎を観てきた感想とレビューを書いていきます-日中合同作の大スペクタル-

遣唐使として中国に渡った若き空海の物語

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「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に「始皇帝暗殺」のチェン・カイコー監督がメガホンを取り、主人公の空海を演ずる染谷将太が海外映画初出演となります。今作はやはり「日中合同作品」という事もあり撮影規模、制作費など近年の映画としては大規模な映画となっています。さて、気になるストーリーですが。

 

7世紀、唐の時代の中国。若き日の空海(染谷将太)は、遣唐使として日本から唐へ向かう。密教の全てを会得しようという決意に燃える中、ひょんなことから詩人の白楽天(ホアン・シュアン)と出会う。交流を重ねていく一方、権力者が連続して命を落とす不可解な事件が唐の都で起きていた。その真相に迫ろうとする空海と白楽天だが、二人の前に歴史が生み出した巨大な謎が立ちはだかる(シネマトゥデイ引用)

 

空海の相棒となる白楽天を中国の人気俳優であるホアン・シェアン。物語の鍵を握る楊貴妃を演じるのは台湾出身のチャン・ロンロン。日本からは阿部寛、松坂慶子、火野正平など豪華キャストとなっています。物語がどのように進むのか。早速感想とレビューを書いていきたいと思います。

 

若き日の空海と白楽天が追う”楊貴妃の謎”

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タイトルになっている「美しき王妃の謎」とうのは楊貴妃の事を指すのですが、空海が唐に渡ったのは804年の事。そして楊貴妃は756年に亡くなっているので、この物語は「楊貴妃がなぜ死んだのか」がテーマとなっている。

 

今作では空海と白楽天がコンビを組んでいます。この白楽天という人物は「白居易」という名前で後に「長恨歌」という玄宗皇帝と楊貴妃のエピソードを歌った詩を作った人物です。

 

なぜ楊貴妃の謎を追うようになったのか。それは唐の皇帝が不思議な死に方をし、それが病死ではないと知った空海。皇帝が死んだ現場に居合わせた空海が観たのは”猫の毛”が落ちていた。

 

そして春琴が陳雲樵に殺され、愛する人を殺してしまった陳雲樵は自我を崩壊してしまう。そのすべてに一匹の黒猫が関係しているのですが。

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この猫は実は楊貴妃が生前に飼っていた猫だと知ることになるのです。

 

この”猫”と”楊貴妃の謎”を追いかけていく空海と白楽天が真実を知る時。この物語にはすべて「真実の愛」があったという事を気づく事になります。

 

楊貴妃とは一体どのような人物だったのか

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楊貴妃。歴史が苦手な人でもその名前は聞いたことがあると思います。中国唐の時代の皇妃で玄宗皇帝があまりにも楊貴妃を愛しすぎて為に安史の乱が起こったと言われています。

 

それまで玄宗皇帝を魅力したのは”美貌”だと言われていますが古代中国四大美女の1人で壁画や当時の書物などから当時の女性からすると豊満な女性であったと言われています。音楽や琵琶、舞踊などの才能があったとされ、楊貴妃に惚れた男性は後を経たなかったとか。

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彼女の最後は「楊太真外伝」によると楊貴妃は「国の恩に確かにそむいたので、死んでも恨まない。最後に仏を拝ませて欲しい」と言い残し高力士によって首吊りさせられたとあります。

 

死後50年経過し806年。玄宗皇帝と楊貴妃の物語を題材とした「長恨歌」を白楽天が制作します。この長恨歌は平安時代以後の日本の文学にも影響を与え「源氏物語」や「枕草子」など長恨歌を連想させるフレーズが使われています。

 

今作の映画は「ファンタジー?」「サスペンス?」

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制作費は噂では150億円と近年映画の中では比較的高額の制作費ですが、今作を観てみると小道具もさながら、VFXが大半使われているのでこれだけ制作費がかかったのではないでしょうか。

PVを観てみてもVFXが使われているのが解るのですが、その美しさから勝手にファンタジー系。そして少しミステリー要素があるだけと思っていたのですが、個人的にはサスペンス・・と言いたい所ですが、ハッキリとしたジャンル訳とするのであれば「ファンタジーサスペンス」という感じでしょうか。

 

ストーリーだけの感想と書くのであれば物足りなさを感じる。前半はゆっくりと時が流れるようにストーリーが進んでいき面白いと思えるのですが、後半は「早く物語の鍵を見つけなくては!」と急加速していくので、それは勿体無いと思った。

 

VFX技術は美しい

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”幻術”で人々に幻を見せるのですが、その術をVFXで作成されている。その技術は上記でも書いた通り、制作費が高額な理由がVFXを使っている為と書きましたが、132分という上映時間でVFXを使われていないシーンの方が少なかったのではないでしょうか。

 

それは決して悪い意味ではなく物語を盛り上げる為には必要不可欠な技術であり、今作を盛り上げる最大の技術と言えます。猫が動き回ったり、人が鶴になるシーンは本当に美しいと思えました。

 

中国では90億円の大ヒット!日本ではどうなるか・・・。

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中国では大ヒットしたとニュースになっていましたが、日本ではどうなるでしょうか。少なくとも個人的な意見としては日本人には受け入れられにくい作品ではないでしょうか。劇場に観に行った感想としては比較的年齢層は高めのように感じました。

 

中国では興行収入91億円で「制作費は回収出来た」とコメントしていますが日本では最終15~18億円届けば良いかなと思います。

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今作のパンフレットでは各出演陣のコメントは勿論、制作日数約5ヶ月という長期撮影で苦労したポイント、撮影技術などが掲載されています。気になった方は是非劇場で購入してみてください。

 

これにて映画「空海-KU-KAI 美しき王妃の謎」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)

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沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 (角川文庫)

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