読者様からプレゼントが!!
私ごとなのですが、先日誕生日を迎えまして。
沢山のお祝いメッセージも頂いたのですが、欲しいものリストに入れておいた「物語のおわり」を読者様にプレゼントとして頂きました。本当に感謝感激です。
湊かなえさんの大ファンなのですが、この本が地元の本屋で売切れになっており、いつか買おうと自分の欲しいものリストに入れておいたのですが、まさか送って頂けるとは。届いたその日に一気読みしてしまいました。早速感想とレビューを書いていきたいと思います。
「旅の彼方」という未完結の物語
この物語は前半50ページになる「旅の彼方」が元となっている。いや「元」となっているというよりは「旅の彼方」という作品を誰かの手へと次から次へと読まれていき、それぞれの結末を思い描く。前半50ページの絵美、ハムさんの物語というのは考えさせられる部分が非常にあった。
誰もが学生時代や社会人になってからも「夢」を諦めずに進んでいる人も数多くいると思います。この舞台となっている「北海道」は行ったことはありませんが、舞台となっている「田舎町」というのは想像出来る。
バスで1時間程行く街に絵美は興奮し、見るものすべて新しく感じるのは私自身も経験した事があります。私の地域から30程電車に乗ると京都に行けるのですが、京都に行くと別次元に感じるのです。今ではあまり感じなくなったのですが、例えば商店街1つにしても地元の商店街と京都の商店街では規模が違う。絵美は半日で本屋さんや文房具屋さんを周り、さぞ興奮した事でしょう。
湊かなえの「新境地」という帯を見てワクワクしたのですが今までとは全く違う新たらしいストーリーに仕上がっており、新しい一面が見れたような気がします。
物語を読み終えて・・・。
私が前半の「旅の彼方」を読み終わった時、ハムさんの「松本流星の女たらしは有名だ」というセリフ。もし仮に自分の好きな女性が、どんなに尊敬している人物であろうと「女たらし」という情報を耳に入っていたとしたら。私も決して送り出すことはないと思う。
勿論、夢を諦めろとは言わない。それがチャンスだと解っている。しかし愛する女性を「女たらし」と解っている場所に送るという事は私自身許す事は出来ないでしょう。絵美、ハムさんのお互いの考えが解ったからこそ、この物語の終わりは本当に良い作品だったと思えました。考えこそ違うが登場する人物が「何を思うか」。それを想像しながら読むとまた別の見方があるかも知れませんね(終)