公開三週目で動員ランキング1位!
公開1周目、2周目と2位だった「IT/イット ”それ”が見えたら、終わり」が今週になり1位になりました。以前から気になっていたのですが上映時間が合わず、中々行くタイミングが合わなかったのですが、今週から上映時間を増やしたようで、タイミング観る事が出来ました。
「IT」はスティーブン・キングの代表作の1つでドラマ化にもなった人気小説です。監督は「MAMA」で映画監督デビューをしたアンディ・ムスキエティ。今作が2作品目となるのですが、なぜ今作が大ヒットとなったのか。まずはストーリーですが。
静かな田舎町で児童失踪事件が相次いで起きていた。内気な少年ビルの弟が、ある大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消した。自分を責め、悲しみにくれるビルの前に現れた「それ」を目撃して以来、ビルは「それ」の恐怖にとり憑かれてしまう。不良少年たちからイジメの標的にされている子どもたちも、自分の部屋、学校、町の中など何かに恐怖を感じるたびに「それ」に遭遇していた。「それ」の秘密を共有することとなったビルと仲間たちは、勇気を振り絞り、「それ」と立ち向かうことを決意するが……。(映画.com引用)
では、早速感想とレビューを書いていきたいと思います。
ピエロが持つ恐怖
あまり日本人にとって「ピエロ=恐怖」というイメージは無いかも知れませんが「道化恐怖症」という言葉がある程、ピエロというのはそれだけ恐怖の存在なのです。ジョニー・デップも道化恐怖症で克服しようとしているそうですが、中々出来そうとコメントしています。
今回の原作である「IT」は1986年に発売され30年たった今でも「ホラー文学史上最も影響力を持つ小説」と言われています。子供7人がピエロの恐怖から戦いながら成長していく姿は勇敢ながら今作を観た人は「ピエロの恐怖」を植え付けられたのではないでしょうか。
ITに登場するピエロ、ペニーワイズはどこでも現れ、狭い冷蔵庫の中でも身体を折り曲げて入っているシーンもある。爪は尖っており、歯は子供たちを食べる為エイリアンのように広がるシーンもあります。ペニーワイズの最初の餌食となってしまった主人公の弟であるジョージーは怖がり体質だった為にすぐ食べられてしまったと考えられる。
ペニーワイズは子供たちに恐怖心を持たせ、それが満足出来る恐怖心まで成長すると食べてしまうのだ。7人の子供たちはそれぞれ「恐怖」があり、それを利用してくるのだ。それは今までのホラー映画の怖さというよりも「サスペンス」のような怖さもあるように感じました。
観客が忘れられないペニーワイズを作った
監督であるアンディ・ムスキエティは「一度見たら忘れられないペニーワイズ」を作りたいとコメントしていますが、これは成功と言えるのではないでしょうか。
冒頭でも書きましたが公開3周目にして1位になるというのは非常に珍しい作品だと言えます。それはCMやPVなどを観た人が「IT/イット 面白そうだな」と思った人が多かったからでしょう。その魅力というのは、やはりペニーワイズではないでしょうか。
特殊メイクにより大きな頭、中世を感じるような古い衣装は古くからデリーという街に住んでいる事を感じられる。私達がもつ「ピエロ」の印象の姿ながらも、いざ映画を観てみると良い意味で期待を裏切られる。私が子供時代にこの映画を観ていたら間違いなくピエロ恐怖症になっていたと思います。
ペニーワイズを演じた「ビル・スカルスガルド」に要注目
今作ペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドさんはスウェーデン出身の俳優で今年27歳という若い俳優さんです。作品内で子供たち目線から観たペニーワイズは非常に大きく感じましたが、それもそのはず。ビル・スカルスガルドは身長192cmと体格が非常に良いのです。
ペニーワイズは時に優しい言葉で、時に恐怖を感じる声を出す時がありますが、それもビル・スカルスガルドさんの演技です。一番驚いたのはピエロの目が左右別々に動くシーン。CGだと思っていたのですが、実際にビル・スカルスガルドさんが演じたそうです。なんでも特技だとか。本当に凄いですね。
ペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドはピエロの悪夢にうなされたそうなのですが、それだけペニーワイズというピエロの役をどのように演じるか考えていたという事ですね。
来週も1位獲得なるでしょうか!?
来週には「ジャスティス・リーグ」「火花」「覆面系ノイズ」「覆面系ノイズ」などが控えていますが4周目も1位が取れるのでしょうか!?要注目です。
さてパンフレットですが原作者であるスティーブン・キングのコメントが掲載されていたのが非常に興味深いものとなっていました。その他にも監督のコメントなど、ITを観た後、楽しめる内容ばかりだと思うので、是非パンフレットも買ってみてくださいね。
これにて映画「IT/イット それが見えたら終わり」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。