スパイアクション映画では珍しい”女性”が主人公
スパイ映画と言えば何を思いつくでしょうか。「007」「ボーンシリーズ」「ミッションインポッシブル」など数多く存在しますが女性が主人公というのは珍しいです。
海外ドラマで「コバート・アフェア」という女性が主人公のスパイドラマが存在しますが、そちらも非常に面白い。今回のアトミック・ブロンドも女スパイが主人公の映画です。では、早速あらすじをご紹介したいと思います。
冷戦末期、ベルリンの壁崩壊直前の1989年。西側に極秘情報を流そうとしていたMI6の捜査官が殺され、最高機密の極秘リストが紛失してしまう。リストの奪還と、裏切り者の二重スパイを見つけ出すよう命じられたMI6の諜報員ロレーン・ブロートンは、各国のスパイを相手にリストをめぐる争奪戦を繰り広げる。(映画.com引用)
主演を演じるシャーリーズ・セロンは「ワイルド・スピードICE BREAK」や「マッドマックス・怒りのデス・ロード」「プロメテウス」など近年はアクション映画で活躍しています。
今作のアトミック・ブロンドではどのようなアクションをしたのか。早速、感想とレビューを書いていきたいと思います。
アクションはかなり本格的!女性ボンドとかまさにこの事
正直に書けばこの映画のPVを観た時に「これはPVだけで満足出来る映画ではないだろうか」という予想がありました。PVを観る限り「派手なアクションが売り」としている事がよく解ったからです。
しかし実際に映画を観てみると、かなり本格的なアクションで正直驚きました。パンフレットではシャーリーズ・セロンが以下のようなコメントしています。
(アクションについて)
ファイトシーンに信憑性を出したかったし、それには努力が必要だと解っていた。それに、女にはできないと誰にも言われなくなかった。そこは大事だったから、この映画が撮れる身体になりたいと駆り立てられたと思う
映画を観ると服を脱いで上半身が見えるシーンがありますが、セクシーながらも鍛え抜かれた身体はまさに女スパイそのもの。アクションシーンに関しては100点満点と言えるでしょう。
80年代のベルリンを見事に再現
アトミック・ブロンドの世界観を更に面白くさせているのは隅々までこだわった映画のセットでしょう。今作の舞台はベルリンの壁崩壊前後のお話となっています。映画のセットで面白いと思ったのは西ドイツと東ドイツの分け方。
西ドイツでは近年に近い雰囲気の都市となっており、色彩も青やピンクなど明るい色が多い。東ドイツでは廃墟が多く色彩でもグレーや黒などのダークな色が多い。そういった視覚で楽しめるというのは観ている側とすれば解りやすく、作品の雰囲気に入り込める要素の1つとも言えます。これは映画の全体を通しての話なので、観た人は解ると思うのですが細かく作成されたセットには感動すら覚えます。
またキャスト達が着ている衣装や小物も注目して貰いたいです。80年代に合わせたファッションは決して古い印象はなくスタイリッシュでカッコイイ。メインキャストだけではなくエキストラ1人1人に合わせた服装はこだわりを感じました。
数多くの有名ソングが映画で使われています
今作で使われているBGMはどれも80年代を代表するヒットソングばかりです。
「Voices Carry-Til Tuesday」「99 Luftballons-kaleida」「Der Kommissar-After The Fire」など使われており聞いた人は「あ、懐かしい曲だ」「この曲聞いたことがある」と思った事だと思います。
こちらも上記で書いた街に合わせ時代を感じる為に必要な選曲だった事だと思います。街並み、服装、曲。これらが合わさる事によって今回のアトミック・ブロンドの良さが最大限引き出されたのではないでしょうか。
アクション映画としては非常にオススメ!
アクション映画としては「100点満点」と書きましたが良い意味で裏切られました。冒頭からラストまで謎のスパイ「サッチェル」が誰なのか。最後まで楽しく観れる事だと思います。
さてパンフレットですが各キャストのインタビュー、監督インタビューなどは勿論掲載されていますが「PRODUCTION NOTES」が非常に面白かったです。「あのシーンはこのように撮られているのか」と驚くような裏話も書かれているので是非パンフレットを購入しご覧ください。
(今週はバリーシール アメリカをはめた男の感想も投稿しています。是非ご覧ください)
これにて映画「アトミック・ブロンド」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。。