近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【映画・ネタバレ有】「ローガン/LOGAN」感想・レビューを書いてみた!-ヒュー・ジャックマンが全身全霊を捧げた”最後”のウルヴァリン-

「ウルヴァリン」としてのスピンオフシリーズ第3弾

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6月1日から公開された「ローガン/LOGAN」ですが遅れながら観てきました。今作は「ウルヴァリンシリーズ」の第3弾目であり「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」「ウルヴァリン:SAMURAI」の続編となっています。今回のウルヴァリンは原作エピソード「オールドマン・ローガン」にあたりウルヴァリン役のヒュー・ジャックマン、プロフェッサー役のパトリック・スチュワートがそれぞれ同役を演じるのが最後の作品となります。X-MENシリーズも今作で10作品目という事もあり長年愛されている作品ですからね。少し寂しい気もしますが、最後という事で劇場に観てきました。

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前作の「ウルヴァリン:SAMURAI」は個人的に面白くはなかった。日本をテーマにしていると書いていましたが日本と中国が混ざってしまい世界観がよく解らないままストーリーが続いていく光景が何とも違和感を感じてしまった。そんな前作を超える出来となっているので今作は期待してもいいと思います。

 

(ネタバレ:ストーリー解説)年老いたローガンがひっそりと暮らす世界

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今作の舞台は2029年。この世界では25年間の間ミュータントは生まれておらず、ミュータントは絶滅寸前となっています。今回の主人公である「ウルヴァリン」もテキサス州で運転手として働き「プロフェッサーX」であるチャールズ・エグゼビアの介護をしながら放棄された向上で暮らしています。そんな生活を送る中、元看護師であるガブリエラ・ロベスからローラという少女をノースダコタ州にある「エデン」まで送っていってほしいと依頼を受ける。ローガンが改めてローラとガブリエラを迎えに行くとガブリエラは何者かに殺害されていた。その後、ピアースに襲撃されたローガンはローラとチャールズを連れて逃走する事にする。

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逃走する道中にハイウェイでトラブルに見舞われていたマンソン一家を助けや事により夕食に誘われるローガン達。マンソン家に招かれて一夜を過ごすがサンダーライスが開発した殺人兵器X-24マンソン一家とチャールズを殺害する。X-24はローガンのDNAから作成した良心を一切持たない殺人マシーン。危機一髪で逃げる事が出来たローガンとローラは恩師であるチャールズの亡骸を森の水辺に埋葬しローラを「エデン」へと連れていく事になる。

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「エデン」へ辿り着いたローガンとローラが見たものはローラと同じくミュータントの子供たちだった。その子供たちはカナダ国境を越える計画を立てていたが計画当日、ピアースとサンダーライス博士率いる部隊が追いつき子供たちの大半が捕まってしまう。ローガンは小分けして使うように言われた血清を子供たちを助ける為に全量投与しローラを含む子供たちと共闘し部隊を倒していく。

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ローガンはX-24との闘いで瀕死の状態になるがローラがアダマンチウム弾でX-24を射殺する。しかしローガンが受けた傷は致命傷になっておりローラが見守る中、ローガンはその場で安らかに死んでしまう。子供手製の墓の前でローラは道中でチャールズと一緒に観た「シェーン」の一節を引用して弔辞を述べた。子供たちが国境を目指して歩きだす中、ローラは墓に立ててあった十字を「X」の形に置き治すと子供たちの後を追うように歩き始めた。

 

今作の注目すべきポイント

劇中に度々登場するアダマンチウム製の銃弾は「ウルヴァリン X-MEN ZERO」に登場したアイテム。また壁にかかってあった日本刀は「ウルヴァリン:SAMURAI」に登場したアイテム、そして”ローガン”という軍用の認識票は「X-メン」の時から登場しています。今作はそういった過去の作品を思わせるアイテムが登場します。面白いと思ったのはローガンがホテルでブーツを履くシーンがありますが、そのブーツのブランドは「ウルヴァリン」なのです。実在するブランドで「WOLVERINE 1000 MILE」という商品です。

 

 ちなみにローラが履いていたブーツは「Dr Martens1460 Red」ですね。こういった細かなアイテムを見ると更に今作のローガンが楽しめるのではないかと思います。

 

今作はR指定映画にした理由

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今作のローガンは成人向けに制作された映画となっていますが監督は次のようにコメントしています。

今回のローガンは成人向けに制作した映画というのが今までのシリーズと違うところ。ヒュー・ジャックマンとボクはそれを目標にした。大人のために作られた、挑発的で洗脳されていてバイオレントで興味深いもの。時には政治的にもなる。僕にとっては、そんな映画の方がアクションフィギュアやコミックブックやDBDが売り物となっていく従来のCGスペクタクルな典型的映画を作るより興味深いものになると思った。

ローガンを見るとまさに成人向けと言える。例えばショットガンを向けてきた相手には従来であればショットガンを爪で切るだけだったのだが、今作は相手の腕を切り落とすというバイオレントな表現になっている。しかしウルヴァリンの爪の攻撃性を考えればそれくらいの方が私は面白いと思った。

 

衝撃を受けたローガンの死

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不老不死であるローガンがなぜ死んでしまったのか。それは映画を観れば解る事なのですが、本来であれば傷もすぐ治ってしまうローガンですが体も傷だらけになっている。ローガンの体には世界最強の超合金であるアダマンチウムを全身に移植されていますが、長年の間に体中にアダマンチウムの毒素が体を巡りミュータント特性である「回復力」を奪ってしまったのです。今作のローガンではお酒を飲んで酔っているシーンがありますが、本来であれば肝臓の回復力によて酔わないはずですが、毒素により肝臓も弱った事によって酔ってしまう体になってしまった訳です。

 

しかし傷だらけになりお酒を飲むローガンの姿はかっこ良く思えましたね。本来であればどんな傷も治してしまうローガンが苦しみ、酒に酔う姿というのは長年失ってきた人間らしさの一部というのでしょうか。そういった一面が見れたような気がします。

 

スピンオフ作品の中では最高傑作!是非観るべき作品となっています。

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今作の「ローガン/LOGAN」はまさしくスピンオフシリーズの中では最高傑作と言える作品となったのではないでしょうか。戦闘シーンもさながらですがローラ役であるダフネ・キーンの演技力が素晴らしい

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2016年のテレビドラマ「難民」で女優デビューしていますが、まだ12歳ながらも今作のローガンでは子供の一面と大人の一面を見せてくれました。まさに天才子役と言えるのではないでしょうか。怒れる少女を演じ戦闘するシーンなど難しい役が多い中、12歳の少女と思えない活躍は必見です。

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今回もパンフレットを購入しました。やはり注目すべき部分は出演陣のインタビューヒュー・ジャッジマン、パトリック・スチュワート、ボイド・ホルブルックのインタビューは要チェックです。今作の「ローガン」に対する熱い思いがインタビューで書かれているので気になる人はパンフレットを買って読んでみてくださいね!

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今回のローガンでヒュー・ジャッジマンのローガン、パトリック・スチュワートのチャールズが観れなくなるのは寂しいものがあります。長年愛されてきたX-MENシリーズですが今作のローガンを観た後は「こういう終わり方でも良いな」と思えます。気になった方は是非劇場に観に行ってくださいね。これにて「ローガン/LOGAN」の感想・レビューを終わりたいと思います。