近畿地方から送るゆる~いブログ

rel=”canonical” https://yuruiblog.com/

近畿地方から送るゆる~いブログ

近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

身内が介護老人保険施設に7年行って思った事-日本の未来はとても暗い-

f:id:masanori1989:20160219171652p:plain

介護老人保健施設に行くのは身近な事

きっと「介護老人保健施設」と聞くと「自分には全然関係無い」と思うかも知れませんが、意外と身近な事です。介護老人保険施設は特別養護老人ホームと違って一生ではありません。言うならば介護老人保健施設は生活の場と病院の場の中間です。リハビリなどで日常生活に戻る事が目的なので「そこで暮らす!」という事ではありません。そういった事も最初全然解らないんですよ。

どうすれば入所出来るのか、その後手続きをどうすれば良いのか。解らない時どうすれば良いのかを説明しますと。

  • 役場の福祉課に行く
  • 福祉課で介護老人保健施設を紹介して貰う
  • 面談に行く
  • 入所手続きが出来れば入所する

この流れなのですが解らない事があれば「役場の福祉課」そして介護老人保健施設の「ケアマネージャーさん」が色々教えてくれます。まずこの二つを覚えておくことです。

ここで重要なのは「評価やレビューを確かめる。役場の人の紹介を100%信用しない」これが重要かと。上記で書いた解らない事があれば役場に行くと書きましたが一回聞いてその後は評価を見る。これは絶対にお勧めします。その理由は後で書きますが。

 

一番最初に行った介護老人保健施設が良かった

何より助かったのは最初に入所した介護老人保健施設が良かった事。ケアマネージャーの人や職員の人が優しくしてくれてこちらも非常に助かった。そしてもう一つ助かったのは家から車で5分以内だった事。これも非常に助かりました。一番遠かった施設で車で30分以上だったので5分で行ける範囲に施設があるのは少しの時間で行けるのでこちらは時間面で工夫もしやすかったのもあります。

 

身内が介護老人保健施設に行った時は半身麻痺だったのでこちらで介護しなければなりませんでした。ただこちらもその時はまだ大学生。そして他の人も仕事や高齢という事もあり介護出来なかったんです。何よりリハビリなどで日常生活に復帰したいという当人の意思もあったので介護老人保健施設に入所する選択肢になりました。

まだその時は入所すれば1年間は入所して、その後は別の施設へ行くというループになるのですがそのループもケアマネージャーの人が大体してくれます。ただ書類の提出、面談、入所の日などは家族が行かなければならないので、そこが大変です。

 

介護老人保健施設で大変だった事

上記で書きましたが書類の提出や面談などは家族が絶対に必要です。また通院している病院などに行く場合は家族が連れて行く事になります。行く日はこちらが決めれないので、行く日に仕事などを遅らせたり、休みを取ったりして調整する必要があります。それが大変でしたね。基本は介護老人保健施設にお一人先生がいますが、専門的治療になると病院は必須です。これが大変でした。

また3ヶ月に一回は面談があるのですが、それも平日のみなので仕事を休まなければなりません。なので仕事場が理解ある場所ではないと休めないです。

こういった事もあったので私はフリーランスになった理由でもありますが、自由が多少ある職業ではないと自分の生活に支障が出ます。

 

すべての介護老人保健施設が良いという事ではない(重要)

「レビューは必ず確かめる」と最初に書きましたが、ここでなぜ確かめるのかを書いていきます。今まで5つの介護老人保健施設に行きましたが、一つ。一つだけ大外れでした。その理由はまず何回も施設の先生、職員と喧嘩した事。理由をザックリ書くと。

  • 勝手に限度額制度を解除した
  • 薬を出しているという領収書なのに実際には出してなかった
  • 退所申請の時に名前を書かないと言うと「自分の名前を書けないのか」と言われた

この三つが大きいのですがまず順をおって説明します。

まず最初に「限度額制度を勝手に解除した」という事なのですが介護老人保健施設でも10万~20万近くします。高額な費用になってしまう為「限度額適用認定書」を申請するのですが、これを勝手に解除された為、高額医療を払う事になってしまいました。

そして次に身内には持病がある為、専門の薬を飲まなければ病状が悪化してしまいます。それなのに書面上では薬を出して料金を出しているにも関わらず、実際には病状が悪化していた。という事は薬を出していなかったという事なんですよね。

 

そして最後は退所をしてくれと言われました。その時は6ヶ月に一回入所、退所をループしなければならないのですが4ヶ月目に言われました。その理由は高額医療を払えなかった。当然ですよ。限度額適用認定書を勝手に外されているのですから。

それを理由に退所してくれと言われ「この借用書にサインしろ」と言われたので「それは私の独断でサイン出来ない」と言うと「おまえは自分の名前を書けないのか」と言われたので喧嘩になりました。これはさすがに絶句でした。

今でも思いますが二度とそこには行きたくないです。

 

介護老人保健施設を7年行って解った事。日本の未来は暗い

介護老人保健施設がまず絶望的に少ない。多くなったといっても本当にまだ少ないです。そして何より上記でも少し触れていますが当初は1年に一回。6ヶ月に一回。現在は3ヶ月に一回は入所、退所をループしなければなりません。特にこの安倍政権になってからは厳しくなりました。従来は施設A→施設B→施設Aとループ出来たのですが施設A→特別養護老人ホーム、もしくは自宅に1ヶ月→施設Aという流れになりました。

間に介護老人保健施設以外の場所で1ヶ月過ごさなければなりません。これが厳しくなったと感じます。また介護老人保健施設などで働いている職員の給料が安い。施設に入所した際に同級生が働いていたのですが夜間がある3交代で16~18万円ほどだと言っていました。それは人増えないだろうと思いましたね。現在働いている職員さんには本当に私は感謝しています。職員さんの仕事ぶりは凄いです。さすがプロだと思います。

 

実際に手続きなどしてみて思ったのは「今後の日本は暗いな」と思いました。特別養護老人ホームに1ヶ月行った時は約25万円でした。家族でお金を出し合ってもキツイですよね。もう少し安くなれば・・・というのが本音です。

 

高齢社会だと言われていますが実際にはこういった施設などを利用している立場からすれば高齢社会問題を議題にしているとは思えないという場面によく遭遇します。

 

現在は自宅へ

現在はそんな介護老人保健施設から自宅へ戻ってきました。引っ越しをして大きい家に移ったというのが理由です。ただ介護老人保健施設に慣れているせいか、一人で何も出来なくなっていますね。それが一番最初の課題です。現在は杖が必要ですが歩けるまで回復したのでなるべく自立して貰うのが目的でもあります。

介護老人保健施設を利用している人、もしくはこれから利用する人。全く知らない人でもこういった現状だという事を一人でも多くの人に知って貰いたいです。TVでは施設職員が患者さんに暴行をして殺害したという事しか問題にしませんが、入所を待っている人。入りたくても入れない人などを特集して欲しいです。

 

私から言えるのはただ「一つ一つ解決するしか無い」としか言えません。一気に解決しようとすると自分自身が今度は限界を超えてしまいますからね。施設に行っても身内から「おまえのこんな所が!」と言われても怒っては駄目。帰り際に「なぜ自分があんな言われ方をしなければ・・・」と思うと辛いです。でも、自宅に戻って世話をする事を思えば介護老人保健施設などを利用するというのは一つの手段だと思います。

「何か可愛そうだ、自分で世話出来るならしたい」と言っている人を聞きますが、それで自分の限界を超えて今度、自分が倒れてしまっては誰が世話をするのか。そういった事を考えれば限界を感じれば施設を探すのが一番だと思います。

 

この問題で悩んでいる人は日本にはとても多いでしょうが、悩まずに役場に相談しに行ったり友人に相談する事をお勧めします。

 

[2016年3月28日追加]

 

老人ホームなどを選ぶ際に参考になるのが「口コミサイト」なのですがリンクを貼っておきます。以下のリンク先は非常に使いやすいです。

www.roumap.com

まだまだレビューは少ないのですが、その少ないレビューを参考にしても良いですし、このサイトのコラムも文章は少ないのですが、少ないながらも解りやすい文章なので読んで見る価値はあると思います。

 

【追記:2017年4月22日】

現在はサービス付き高齢者住宅にお世話になっています。また詳しい内容は記事にしたので、是非見てください。

www.yuruiblog.com