近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

『映画・ネタバレ有』東野圭吾ベストセラー小説「マスカレード・ホテル」を木村拓哉×長澤まさみで映画化!今作の見どころなどを解説していきます。

東野圭吾の大ベストセラー作品が実写映画化

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東野圭吾原作小説の中でも上位に入る程人気の高い「マスカレードシリーズ」の第一弾。東野圭吾作家生活25週年記念作品第3弾の作品で今作のタイトルでもある「マスカレード」というタイトルは英語でMasquerade(仮面武道会)となっています。

 

そして今作は東野圭吾20作品目の日本公開映画になります。

(韓国・中国で白夜行・ナミヤ雑貨店の奇蹟、さまよう刃、容疑者Xの献身と映像化されています)

 

そんな記念すべき20作品目がマスカレード・ホテルというのは私としては嬉しいですね。マスカレード・ホテルは原作小説も読み、私自身好きなシリーズなので今作が映像化されると知った時は非常に嬉しい気持ちになりました。主演は木村拓哉、長澤まさみ。その他に前田敦子、濱田岳、小日向文世、梶原善、泉澤祐希、東根作寿英、石川恋など豪華キャスト陣となっています。さて、今作のストーリーですが。

 

都内で3件の殺人事件が発生した。現場にはいずれも不可解な数字の羅列が残されていたことから、連続殺人事件として捜査が開始される。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介は、その数字が次の犯行場所を予告していること、そしてホテル・コルテシア東京が4件目の犯行場所になることを突き止める。犯人を見つけるためホテルのフロントクラークに成りすまして潜入捜査に乗り出した新田は、教育係である優秀なフロントクラーク・山岸尚美と衝突を繰り返しながら、事件の真相に近づいていく。(映画.com引用) 

 

木村拓哉が以外にも初の刑事役となる今作。刑事として、そしてホテルマンとして。2つの間に立たされる新田は事件をどのように解決するのか。早速ですが感想とレビューを書いていきたいと思います。

 

ホテルでは誰もが「仮面」を被って訪れている

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山岸(長澤まさみ)は刑事である新田(木村拓哉)とコンビを組み、犯行予告されたホテル内でフロントクラークとして働く事となります。山岸はお客様を第一に、新田は事件解決を第一に。そんな意見の食い違いがお互いをイライラさせる出来事が多々起こります。理不尽なクレームや言いがかりなどにも対応しなくてはいけないホテルマンに対し新田は「客がそんなに偉いのか」と思うのですが山岸が「お客様第一に考えなくてはならない」と新田に教えます。

 

今作のタイトルでも「マスカレード」。誰もが仮面を被り素性を隠してホテルを利用してくる。有名芸能人同士の密会やホテルにいる時だけの幸せを感じたい人。様々な人が普段の自分とは違う仮面を被ってホテルを訪れ、ホテルマンはお客様に満足して帰って頂けるように努力する。新田は最初は解らずにいたのですが、山岸の対応を見ているうちに新田自身に変化が訪れ事件の解決の近道となります。

 

事件解決に対する熱い気持ちのあまり自分を抑えられない新田

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木村拓哉が演じた新田という刑事は人を見抜く天才といえる才能があります。それは刑事として必要不可欠な能力でありますが、新田は自分の感情を表に出しすぎて損をしているタイプと言えますね。

 

元相棒である能勢(小日向文世)が新田の事をほっとけないのは能勢自身が新田と同じく「考えたら行動するタイプ」であり、もっと冷静になれば新田の能力はもっと開花すると思っていたからでしょう。監督が今作に登場する刑事役の人達に「大人しすぎては駄目、もっと荒くれ者で」と指示したようですが冷静なホテルマンと荒々しい刑事。この2つの職業をハッキリ分ける事によってキャラを引き立てたのではないかと私は思いました。

 

木村拓哉×長澤まさみ演じるホテルマンの姿勢に現役ホテルマンの人も絶賛!?

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お客様に対する対応姿勢の良さなど、現役ホテルマンの方も絶賛した。とコメント内でありました。実際に映画に登場するクレームの中には、現実にあるとの事なのでホテルマンの苦労が解る1シーンでもありますね。

 

同じホテルに3回以上と泊まられているお客さんの名前などは大体覚えられるとの事ですがお客さん側からすれば入り口で「おかえりなさい」と言って貰えると「覚えてくれていたのかな?」と思うので、それは嬉しいですよね。

ホテル・コルテシア東京のイメージは「ロイヤルパークホテル」

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これはとても有名な話ですがマスカレード・ホテルの表紙にはロイヤルパークホテルが使用されている事から登場するホテルは日本橋にあるロイヤルパークホテルだという事は解ります。

 

今作のホテルを作成する際、美術スタッフがロイヤルパークホテルを研究し全国各地の一流ホテルを歩き回り今作に登場する「ホテル・コルテシア東京」を作成したとコメントしています。またエントランス、ロビーなど左右対称(シンメトリー)となっており鈴木雅之監督の得意分野となっています。まるで本当に存在するかのように思える豪華なセットは観ていて本当に飽きませんでした。

 

マスカレード・ホテルが週末興行収入第一位獲得

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ボヘミアン・ラプソディが長い間1位でしたが、週末興行ではマスカレード・ホテルが第一位となりました。私が視聴しに行った月曜日でも8割程席が埋まっていたので、今作の人気がよく解ります。

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パンフレットでは各出演陣のコメントや監督・美術・衣装さんのコメントも掲載されているので映画を観終わった後読むと非常に面白い話ばかりでした。特に衣装のこだわりが素晴らしくホテルマンの衣装や刑事の衣装など、説明が掲載されているので、是非読んでみてください。

 

総合的な感想を書けば133分という長さを感じさせない最後まで面白い映画だったと思います。木村拓哉×長澤まさみのコンビも面白く、最後にワイングラスで乾杯する二人の姿はとても微笑ましいシーンでしたね。今作は視聴しても損は無いと思いますので、是非ご覧ください。

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