なぜ確定申告をしなければいけないのか?
そもそも確定申告とはどういった手続きなのだろうか。それは「所得税」を収める為の必要な手続きです。サラリーマンの場合は源泉徴収されるので自分で行う必要は一切ありません。しかし個人事業主やフリーランサーの場合は所得税を収めるために必要な手続きを自分で行います。
これが面倒でフリーランサーになる人が少ないと思いますが、この手続きの事を「確定申告」といいます。この確定申告は税金を収める以外にも様々なメリットがあります。
- 払いすぎている税金を返してもらえる
- 年収を証明する書類を取得する為に必要(車のローンを申し込む際など)
- 赤字を翌年以後に繰り越すため(青色申告)
そういったメリットの為に面倒な確定申告を個人事業主やフリーランサーの人たちは行っているのですが2月に入ると確定申告がスタートします。そこでまだ確定申告についてよく解っていない人の為に数回に分けて私のブログで「確定申告」について書いていくので「全く解らない初心者の人」は是非見てください。
青色申告と白色申告の違い
白色申告は税務署に届け出る必要がありません。これがメリットです。それ以外はデメリットと断言出来ます。以前までは白色申告では帳簿類を厳密に作成する必要がありませんでした。白色申告は「厳密に作成する必要がない」というメリットがあったのですが平成26年以後は厳密に作成しなくていけなくなったので、メリットではなくなったのです。
青色申告を選択する場合には税務署に行き「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要性があります。また青色申告では「複式簿記」か「簡単簿記」のどちらかで帳簿を作成する必要があります。帳簿を記入する際に領収書を必ず保存しなくてはいけないという決まりもあるので面倒なのですが、青色申告はメリットが多いです。
青色申告の最大メリットは「青色申告特別控除」です。これは「複式簿記」で帳簿を作成する必要がありますが、それで最大65万円の控除が認められるので面倒でもこちらを選択した方が良いでしょう。もう一つの「簡単簿記」では10万円の控除しか受けれないので、どちらを選択するかは自由ですが「複式簿記」の方がお得です。
現在ではパソコンで簡単に制作できるソフトが沢山販売されているので、そういったソフトを利用して作成するというのも有りだと思います。
また青色申告では個人事業主やフリーランサーの人にはパソコンは必要不可欠です。そして作業をするパソコンというのは、どうしても高価なモノになってしまう。通常ならば10万を超える備品は「固定資産」となり何年かに分けて経費にするのですが青色申告ならば30万円未満であれば経費に出来るので心配がありません。
ただし1年間に合計金額が300万円が上限です。こういったメリットが沢山あるので私としては青色申告で提出する事をオススメします。
確定申告に必要な書類
申告書Aと申告書Bがありますが個人事業主やフリーランサーの方は「申告書B」で提出します。それは税務署が教えてくれますが申告書Aというのは「給料取得」「雑所得「配当所得」なで会社員や公的年金を受け取っている人が提出する申告書です。
申告書Bは「事業取得」となるので個人事業主やフリーランサーの人は申告書Bしか使えないという事です。
難しいかも知れないが慣れれば簡単
今では市販のソフトで簡単に書類を提出出来る仕組みとなっているので難しいことを書いてるように思えますが、慣れると簡単です。ただ個人事業主、フリーランサーになって間もない人というのは来月は緊張する月になると思いますが、気楽に作成して3月15日までに提出してくださいね。次回は「取得税や税金の話」を書いていきたいと思います。