テレビシリーズ放送から3年後、ついに映画化
劇場公開されたのが2017年6月17日なのですが、滋賀県で上映されている地域がなく。近くても京都に行かないと観れない状況で悩んでいるうちに終わってしまい「BDが販売されるまで待つか」と思っていたのですが2週間限定で近くの映画館で上映される事になったので、早速観てきました。
「魔法科高校の劣等生」はライトノベルが原作で2014年にテレビアニメ化。そしてゲーム化と人気が高く元は「小説家になろう」で連載されていたオンライン小説で現在は電撃文庫から発売されています。そんな魔法科高校の劣等生の劣等生が映画化になったのですがストーリーは「完全新作オリジナルストーリー」で時系列は「再訪者編」の直後となっています。
魔法科高校に通う劣等生の兄・達也と優等生の妹・深雪。一学年目が終わり、春休みを迎えた2人は、仲間とともに小笠原諸島のとある島の別荘へ休暇に訪れる。つかの間の休息を楽しむ達也たちだったが、そんな彼らの前に、海軍基地から脱走してきたという少女・九亜が現れる。(映画.com)
それでは、早速感想とレビューを書いていきたいと思います。
少女:九亜の悲しさ
ストーリー全体を通しても九亜の存在は重要とも言える存在となっています。ストーリーを通し九亜が「わたつみシリーズ」という調整体魔法師だと知る事になる
。達也と深雪は「調整体」という言葉に敏感に反応するが、これは「穂波」というキャラクターの存在があるからです。アニメでは第一話の冒頭に少し登場する程度ですが、小説では第8巻。沖縄海戦で大亜連合の射撃から達也を守るために強力な防御魔法を連続で使ったため衰弱死した少女がいます。それが穂波なのですが、達也と深雪は九亜と穂波を重ね合わせるシーンがありました。
また映画では九亜と「お風呂に初めて入った」というシーンがありますが、そういった描写も調整体が非人道的な扱いを受けてきたのか解るシーンでした。
アンジェリーナ=クドウ=シールズの説明
映画では何の説明もなく登場したアンジェリーナですが魔法師部隊「スターズ」の隊長として登場しています。アンジェリーナの部隊である「スターズ」はアメリカ最強の魔法師に与えられる「シリウス」の名を持っている。国家公認戦略級魔法師・十三使徒のひとり「アンジー・シリウス」として知られおり、シリウスの時は髪が赤く身長も伸びています。
原作では9~11巻の「来訪者編」で登場し第一高校に入学、三学期終了と共に帰国しました。劇場版冒頭でアンジェリーナが帰国し戻ってくるシーンは、この三学期終了後直後となっています。私も原作は最新刊までは、まだ読んでいませんが来訪者編を読んだ時と劇場版を観た時のアンジェリーナの印象ですが特に違和感が無かったです。
小説でも容姿が想像しやすいように書かれていたので、劇場版になり実際に動いているアンジェリーナを観た時はやはり感動します。
劇場版も様々な魔法が使われていました
アンジー・シリウス(アンジェリーナ)が使う「ヘヴィ・メタル・バースト」。簡単に言えば原子と電子を激しく運動させ、その際に生じる電気エネルギーを応用し、それを一気に拡散させ周囲を焼き尽くすという魔法。
映画では魔法とプラズマの融合をイメージし青白く光った煙の中で、プラズマが発生しているシーンがあるのですが、これは担当されていた演出さんからの提案だったそうです。個人的にヘヴィ・メタル・バーストを使用したシーンの印象は好きなシーンです。この魔法は十三使徒が使う戦略魔法の中でもトップクラスという設定があるので、それに相応しい演出となっているのではないでしょうか。
そして達也が使った魔法は2つ。「ディープ・ミスト・ディスパージョン」と「ベータ・トライデント」。TVシリーズで登場した「ミスト・ディスパージョン」のパワーアップバーションで物質と電子・陽子・中性子に分解する事が出来る。リーナが使用したヘヴィ・メタル・バーストを止める為に使ったがプラズマを陽子・中性子・電子に分解し定義内容実行不能にする必要性があった。
そして映画のラストに使用したベータ・ライトは全部で三段階ある。第一段階は物質を分子レベルまで分解し、第二段階で陽子・電子・中性子に分解。第三段階で中性子から電子と反電子ニュートリノを分解させる。セブンスプレイグが落下し合計60トンもの劣化ウラン弾を無効化するためにはこの魔法しか無いと達也は判断し使用しました。
西城が使用した「ジークフリート」。術者の肉体を不壊化する硬化魔法。単なる衝撃のみならず、皮膚や筋肉をすり抜けないものであれば熱や冷気、電磁波の影響も受けないという優れもの。
ただ肉体から放出する熱は遮らない。結果として術者は極寒の中にさらされた状態になる為、体力消費が激しく空腹になってしまうデメリットもある。
やはり魔法科高校の劣等生は面白い!二期も待ち遠しい
今回も映画のラストで「さすがお兄様」というセリフが聞けて「このセリフを聞くと魔法科高校の劣等生を観てる!という感覚になる」と改めて思います。
今回は完全オリジナルストーリーですが2期があるとすれば劇場前、そして後とストーリー展開をしていくと思うので、その時は再度劇場版を観てみたいですね。
パンフレットの販売はしていないと思っていたのですが、無事購入する事が出来ました。パンフレットには各声優さんのインタビューや演出設定やストーリー裏話など。劇場を観た後に楽しめる要素が沢山書かれています。
また入場特典も貰えたことにビックリしましたね。滋賀県近江八幡イオンモール映画館で9月15日までの期間限定公開となっているので「まだ観てない」という人は、是非行ってみてくださいね。これにて「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。