近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【映画・ネタバレ有】「キング・アーサー」を観てきた感想とレビューを書いていきたいと思います-スラムの子供から王になる!-

新感覚ソードアクション「キング・アーサー」

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度々予告編で流れて気になっていた「キング・アーサー」。予告編で「スラムのガキから!王になれ!」と始まるのですが、正直言えばこういった映画は予告編で観せたい部分を8割ほど観せていると言っても過言ではない。アクション系映画というのは、どうしてもアクションシーンというのは限られています。しかし、今回のキング・アーサーはアクションだけではなく、物語も良く最後まで飽きずに観る事が出来ました

王の子でありながら路地裏のスラムで育った貧しい青年アーサーが、伝説の聖剣エクスカリバーを手にし、救世主として語り継がれる存在へと成長していく姿を描いた。主人公アーサーに「パシフィック・リム」のチャーリー・ハナムが扮し、アーサーの親の敵(かたき)でもあり、魔術を駆使する非道で凶悪な暴君ヴォーティガンをジュード・ロウが演じる。そのほか、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」のアストリッド・ベルジェ=フリスベ、「トロイ」「ミュンヘン」のエリック・バナらが共演。 (映画.com引用)

 では、早速レビューを書いていきたいと思います。

 

アーサーの幼少時代

冒頭ではいきなりド派手な戦闘シーンから始まります。アーサーの父であるキャメロット城城主のユーサー。そして悪の魔法使いがキャメロット城を攻めようと巨大な像にのって進軍してくる。

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しかし進軍するも聖剣エクスカリバーの使い手であるユーサーによって倒されてしまう。キャメロット城には平和な時が訪れたと思いきやユーサーの弟である暴君ヴィーティガンによってユーサーと妻であるイグレイン殺されてしまう。ユーサーは亡くなる寸前で幼きアーサーを小舟に乗せて逃がすことにした。

逃げたアーサーが辿り着いたのはスラム街ロンディニウム。売春宿の娼婦たちに拾われたアーサーは売春宿で育てられることになる。

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スラム街にたどり着いてからのアーサーはイングラム王の息子時代とは違い、スラムの生き方で育っていく。力こそすべての街で商売、暴力、人脈。それらを手に入れたアーサーはスラム街では一目置かれる存在となる。

 

アーサースラム街時代

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スラム街では東の国から来た武芸の達人カンフージョージの道場で格闘技を習うアーサー。格闘術だけではなく剣術棒術なども会得しジョージをも凌ぐようになったアーサーだったが、ある日水の中から聖剣エクスカリバーが突如と現れる事となる。聖剣エクスカリバーが現れたことによってキャメロン城の主となっていたヴォーティガンは戸惑い、部下に「あの剣を抜ける男を探せ」と命令しアーサーも連れて来られる事になる。ユーサー王の直系のみが継承を許されるエクスカリバーはアーサーによって抜かれる事となる。剣を抜いたアーサーだったが剣の強大な力に耐えきれず、その場に気絶してしまう。

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目を覚ましたアーサーを待っていたのはヴォーティガンだった。ヴォーティガンからエクスカリバーを抜いたものは「真の王」だと告げられるが、拒否するアーサー。そんなヴォーティガンは「お前が死ねば、エクスカリバーは私は後継者に選ぶ」とアーサーを処刑しようとする。

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しかし善の魔術師マーリンの弟子であるメイジと真の後継者を探し求めている反逆組織のリーダーベディヴィアに助けられる。助けられたアーサーはベディヴィアに「ヴォーティガンを倒せ」と言われるが、アーサーは「戦いは好まない」と気乗りではない。

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ヴォーティガンはかつてユーサーが倒したモルドレットと共に行動していた為、悪の魔法使いを復活させようとしていた。悪の魔法使い復活の為には彼の居場所であったメイジタワーの存在が必要不可欠。そのためにヴォーティガンはメイジタワーの建設を急いでいた。一方アーサーは聖剣エクスカリバーを手にしたもの、その力を使えずにいた。メイジは聖剣エクスカリバーを使えないのは過去のトラウマがある事に気づく。そこでメイジはアーサーにダークランズで試練を与える。

 

アーサー王への道

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そこでは様々なシーンを観ることになるのだが、アーサーが一番のトラウマである両親が殺害される場面。ダークランズで観たものとはいグレースが殺害された時、ユーサーは戦った後自己犠牲でエクスカリバーを封印した事を知る。ダークランズから戻ったアーサーはヴォーティガンを倒すことを決意する。

アーサーは反乱軍たちと協力しヴォーティガンを撃とうとするが、アーサーたちの作戦は気づかれていた。影武者を用意しアーサーたちは失敗してしまう。

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逃げる際、道場で囲まれるがアーサーは「仲間たちを救いたい」という想いから初めて聖剣エクスカリバーの力を使う。数十人いた兵士はすべてアーサーによって倒され、脱出しようとするが仲間のバック・ラックが戻ってこない。夜には戻ってきたバック・ラックだったが「俺は息切れが凄い、先に行け。少し休ませてくれ」という言葉に先を急ぐアーサー。そこに現れたのはヴォーティガンだった。父親を見捨てたくないブルーは父の元に行くが待っていたのはヴォーティガンと兵たち。父を目の前で殺されてしまう。ブルーと一緒に逃げるアーサーだったが、仲間を失ったことに絶望する。

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聖剣エクスカリバーを捨てようとしたアーサーだったが森の水たまりで湖の精霊に聖剣エクスカリバーは「あなたのものだ」と渡される。再度決意したアーサーはヴォーティガンを倒すことを再度決意するのであった。

決意したアーサーと反逆組織たちは組織の巣に戻ると壊滅させられていた。そこでヴォーティガンの手下から「メイジとブルーを返してほしければ出頭しろ」と命令する。ヴェディヴィアは聖剣エクスカリバーの変わりにメイジを解放するが、アーサーに明日までに必ず出頭するように再びヴォーティガンは命じた。アーサーが城に到着するとメイジは魔術で巨大な蛇を召喚する。召喚した蛇はヴォーティガンに傷を負わせ、兵士を次々へと攻撃した。

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再び聖剣エクスカリバーを手にしたアーサーを兵士たちは攻撃するがその圧倒的な力を目の前に戦意喪失してしまう。アーサーはメイジタワーへと向かいヴォーティガンと最後の戦いを挑む事となる。

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ヴォーティガンの力を前にアーサーが負けそうになるがエクスカリバーが亡き父を見せる。アーサーはその父の姿と父の言葉を信じヴォーティガンを倒す事となる。ヴォーティガンを倒した後、メイジタワーは崩壊するのであった

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ヴォーティガンを倒したことによってイングラム王国は平和を取り戻しここに「アーサー王」が誕生し物語は幕を閉じる事となる。

 

シリーズ予定だったが白紙になってしまった理由

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米国では5月12日に公開されたキング・アーサーですが実はシリーズものでした。しかし制作費1億7500万ドル。日本円にして194億5000万円という期待を込めての巨額だったのが興行収入は1470万ドル。日本円にして16億3200万円と大赤字となりました。シリーズ予定だったキング・アーサーですが白紙に戻し続編は未定との事です。しかしここまでの大赤字なので続編は期待できそうにありませんね。

 

アーサー王伝説と聖剣エクスカリバー

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(1358年頃wiki参照)

アーサー王と聖剣エクスカリバー伝説は海外だけではなく日本でも多く知られる伝説だと思います。しかしアーサー王というのは実は実在した人物かは定かではありません。アーサー王伝説は民間伝承や創作によるものが多いのです。しかしアーサー王かも知れないと言われている人物は5世紀後半から6世紀はじめにアングロサクソン人と戦ったローマン・ケルトの指導者だったという説もあります。

 

聖剣エクスカリバーもアーサー王伝説を語るのであれば必要不可欠のアイテムだと言えます。エクスカリバー、エスカリボール、カリバーン、コールブランド。国や発音の違いによって様々な呼び方がありますが同じです。石に刺さった剣を抜くことは「本当の王」。すなわちユーサー・ペンドラゴンの正当な跡継ぎしか出来ない行為だったとされています。

 

ガイ・リッチー監督にかかれば有名なアーサー王伝説もアクション映画に!

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ガイ・リッチー監督と言えばシャーロック・ホームズ(2009年)などを勤めた監督です。シャーロック・ホームズを観た時にも思いましたが元はサー・アーサー・コナン・ドイルが創造したものですが、キャラクターを基にしているとはいえ全くの別作品と言って良いでしょう。基となる作品がある以上、その作品を壊さず全く新しい作品を作り出すというのは難しいです。今回のキング・アーサーもアーサー王伝説が基となっているのですが、私としてはイメージを壊すことなく「現代のアーサー王伝説」として1つの作品となっていると思いました。

 

賛否両論だが私は思っていたより面白かった

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キング・アーサーは初登場6位と公開映画館数に比べるとイマイチですが、私個人としては面白い映画だったと思います。新感覚ソードアクション!とパンフレットには書いていますが「新感覚」と書くと期待を込めすぎるので私は「爽快アクション」という書き方の方が合っているように思えます。

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パンフレットには各出演陣のインタビューに撮影裏の話しまで満載です。特にガイ・リッチー監督とアーサー役であるチャーリー・ハナムの対談は要チェックです。まだまだ「22年めの告白 私が殺人犯」が今週の興行収入1位を記録していますが、今作のキング・アーサーも面白いので是非観に行ってみてくださいね!

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