ミカンは広い敷地が無いと駄目という訳ではない
この秋~冬にかけては美味しいミカンがスーパーに並び始め、すでにミカンの魅力に取り憑かれている人も多いのではないだろうか。しかし増税や、年々果実の値段が上がってくるので気軽に買えなくなってきている!と感じている人も多いはず。
ミカンを好きな人になぜ育てないのかと聞いてみると「育てるスペースが無い」「マンションなので無理」と聞きます。確かに地面に植えた方が大きく育ちますし、実る数も多くなってくる。でも、数多くなっても自分の家で食いきれるかと言えば疑問です。うちの家でも直植えで育ててますが大半はご近所さんに配る事になるからです。
そこで今回は「省スペースで美味しいミカンを育てる方法」を書いてみたいと思うので是非読んでみてください。
ホームセンターや通販で苗木を買うところから始める!
ミカンの苗木というのは送料を考えるとホームセンターで購入する事を強くオススメしますが通販のメリットとして珍しい品種の苗木が売られているので「普段購入するのは高いので育ててみよう」と思う人にはオススメです。
例えば約4000円程の苗木を購入したとしても、実る数が増えれば数年で元は取れると思いますね。この時期に購入するとミカンがすでに実った状態で送られてくる商品もあるので届いてすぐ楽しむ事が出来るのも良いです。
もうひとつネットで購入する際に注意が必要なのは「植栽地域」を必ず確認する事。購入しても自分の地域に合ってないミカンを購入すると実らないか、腐ってしまう可能性があるので注意が必要です。大抵のサイトは「耐寒・耐暑」という表記があるのでひと目で解りますが北陸~北海道の人に関しては「耐寒」と書いてあっても「防寒必須」と書いてある事が多いので、これも確認しましょう。
実はプランターでもOK!?省スペースを使って賢く栽培する
ミカンの良いところは直接地面に植えなくてもプランターなどを使って育てる事が可能という事です。マンションのベランダなどで栽培したい!という人にも実は気軽に栽培出来る果実なので心配ありません。
ミカンの木というのは伸びてくればバッサリ切っても、また切った部分から伸びてくるので大丈夫なのです。害虫などの心配はあるでしょうが、ミカンは害虫や病気に強い果樹なので、その点もあまり心配無いと思います。素人目線でも病気になった時は解りやすく変化があるので、その時は焦らず「ミカンの病気に効く薬」を購入すれば大丈夫です。
虫に関してはガラムシやカミキリムシの心配がありますが、こちらも事前に対処方法があるので心配いりません。私の家は田舎にあるのでミカンの花に蜜蜂などがやってくる時がありますが、受粉を人間の手でしなくても蜂が行ってくれている証拠なので、その点は助かっています。ただ都会や屋内で育てる人は綿棒などを使って受粉させる必要があるので、それだけ注意すれば安定して実る事だと思います。
難しいと考えてしまう「剪定」。実は非常に簡単!
こちらは引っ越す以前から植えてあったミカンの木。順調に実ればダンボールに一箱程は収穫出来ると思いますが、よく果樹を購入する際に「剪定」という言葉で購入を悩んでいる人が多いようです。実は剪定自体は難しい作業ではないです。非常に簡単です。
ミカンの木というのは1本の木に対してミカンが多く実ってしまうと味が落ちてしまいます。その理由として株に負担がかかってしまったり、日差しが当たらない場所のミカンがあったりと果樹にとって良い事はありません。大体7月頃で剪定を始めるのですが、日差しが当たるように切っていけば良いだけです。プランターなどで栽培する人であれば枝に対して2~3個程の実が付いていれば美味しいミカンが収穫出来るはずです。
剪定も大事ですが3月、6月、10月と私は肥料を年3回に分けてあげるようにしています。10月か9月、どちらでも良いらしいですが収穫する前の10月の方が私個人的に美味しく実る気がするので、少し調整はしています。肥料はホームセンターで販売している果樹用の肥料で大丈夫だと思います。もう少し工夫したければ油カスなども混ぜると良いかも知れません。
今買っておけば来年~数年で美味しいミカンが食べられる!?
こちらのミカンですが3年前に膝までの細い苗木を購入したのですが、これだけ大きくミカンの木も立派に育っています。現在5本ほどミカンの木がありますが、どれも品種が違うので食べる時にミカンの奥深さを知ることができて楽しいです。
何よりも楽しいのは育てる苦労などは少々ありますが、自分の家で気軽にミカンを食べることが出来るというのが一番良いですよね。省スペースを活用して皆さんもミカンの木を育ててみましょう!