近畿地方から送るゆる~いブログ

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近畿地方、主に滋賀県からお送りする雑記ブログです。映画や読書、滋賀県の素敵な観光地からお食事まで様々な事をご紹介したいと思います。

【映画・ネタバレ有】誰でも被害者になる可能性がある「スマホを落としただけなのに」を観てきた感想とレビューを書いていきます

志駕晃原作小説が初の映像化

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2016年に第15回「このミステリーがすごい!」大賞で最終候補に残るも受賞は逃してしまいましたが「隠し玉」として加筆修正を加えた後2017年に発売となった「スマホを落としただけなのに」。

 

今作の面白い所は「誰にでも起こり得るミステリー小説」だという事。スマホやガラホなど誰でも持っている携帯ですが「どこかに落としてしまった」「忘れてしまった」という出来事から始まる”恐怖”です。見ず知らずの誰かが写真や知人との会話を見ていると思うと怖いですよね。今作は、そんな”恐怖”を物語にしています。

 

いつものように彼氏に電話をかけた麻美は、スマホから聞こえるまったく聞き覚えのない男の声に言葉を失うが、声の主はたまたま落ちていた彼氏のスマホを拾った人物だった。彼氏が落としたスマホが無事に戻ってきたことに一安心する麻美だったが、その日から麻美の日常は一変する。まったく身に覚えのないクレジットカードの請求、それほど親しくない友だちからの執拗な連絡……それらは麻美のさまざまな個人情報が彼氏のスマホからの流出を疑う事象の数々だった。一方その頃、ある山中で若い女性の遺体が次々と発見される事件が起こる。すべての遺体には、いずれも長い黒髪が切り取られているという共通点があり……。(映画.com引用) 

 

主人公の麻美を北川景子。彼氏を千葉雄大、その他にも成田凌、田中圭、原田泰造、バカリズム、要潤など豪華俳優陣となっている今作。日常に住む”恐怖”が気になりますね。早速ですが、感想とレビューを書いていきたいと思います。

 

どれも想像出来る恐怖な上、不気味さもあった

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現代の”恐怖”というスマホを題材にした作品ですが、スマホを落としたことによって自分だけではなく周りの人にも影響が出てしまう。非日常的なサスペンスではなく、実際に起こる可能性が高いストーリーなので不気味さを覚えた人も多いのではないでしょうか。

 

スマホを落とし「パスワードをしていても大丈夫」と思っていても今作のように自分の生年月日をパスワードにしているとSNSから特定されパスワードを解除されてしまいます。パスワードは大文字小文字を使い英数字を使うと良い。とありますが実は今でも「123456」や「password」「qwerty」「Passw0rd」など簡単なものを使っている人が多いようです。パスワードを簡単に破られた富田(田中圭)の携帯から彼女の携帯、そして彼女の身の回りの人物までもが標的にされてしまいます。

 

やはり怖いと思ったのは犯人に捕まってしまうシーンですが、麻美意外の人物だとSNSで武井が無理やりキスしてきた際の動画。そして実は既婚者だった事などの悪口を麻美のSNSで書かれてしまったこと。因果応報と言えばそこまでですが、自分だけではなく周りの人物まで影響されるのは、やはり怖いですね。

 

犯人のサイコさ加減が絶妙だった

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誰が犯人なのか。原作を読んでいない人は「誰だろう」と想像したかも知れません。今作の犯人は過去のトラウマが原因で長い髪の女性を狙い続けているのですが、麻美を除き5人もの女性を殺害している人物となります。

 

犯人が解るまで様々な怪しい人物が登場しますが個人的に一番当たり役だったのがバカリズム。

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本当に不気味なキャラクターという意味では最高でしたね。麻美に好意を寄せていたという設定から、あのような展開に発展するとは。事前情報が何もない人は彼に騙された人も多いのではないでしょうか?

 

若手刑事の「加賀谷」と犯人の共通点

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若手刑事の加賀谷(千葉雄大)と犯人の共通点が多いというのも面白いポイントですね。加賀谷が犯人の行動や動機を推測するのですが、加賀谷は犯人と共通点が多い事に途中で気づく瞬間があります。

 

母親に「産まなきゃよかった」と冷たい言葉を言われたトラウマ。そして犯人が長い髪に執着していたのは、そんなトラウマが原因だとか。自分と似た境遇だからこそ、犯人に辿り着いた事件ですが、もしかすると加賀谷も進む道を間違えていれば同じ過ちを犯していたかも知れない事が解ります。

 

加賀谷が母親に似た長い髪の女性に目が止まったり、犯人が「君は僕側の人間だね」というシーン。刑事と犯人という違いはありますが、肩書だけで2人の間に”肩書”という壁があるだけでよく似た2人だと言えます。

 

現代のサスペンスに是非怖がって欲しい

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作中で加賀谷が「パソコンに詳しい人物であれば、こんな事は簡単に出来る」というシーンがありますが、パソコンに詳しいというよりも少し勉強すれば可能と言えますね。少なくともパスワードさえ解ってしまえば中の写真や動画、LINEなどのデーターは抜き取れてしまう訳ですから、それを考えると怖いですね。

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パンフレットでは完全ネタバレ仕様となっており犯人が誰か解ってしまうので、ネタバレが嫌な人は終わってから読むようにして下さい。各俳優陣も「実は○○が犯人で、演技を見ていてすごいと思った」などコメントをしているので映画を観終わった後読むと面白い内容となっています。

 

これにて映画「スマホを落としただけなのに」の感想とレビューを終わりたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

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このマンガがすごい! comics スマホを落としただけなのに (このマンガがすごい!Comics)

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