学生にはかなり魅力!?「琵琶湖清掃バイト」
一般には募集していませんが学生時代に「琵琶湖清掃バイト」に行ったことがあります。琵琶湖清掃とは一般的には舟を使い外来種の水草やブラックバス、ブルーギルを駆除するバイトなのですが、きっかけは友人からの誘いでした。
時給3500円らしいぞ!一緒に行かね!?
その当時は高校生。時給3500円というバイトは美味しい・・・美味し過ぎると言っても過言ではない。後先考えず「行く!」と言ったのですが、これが甘かった。まず琵琶湖清掃バイトというのは外来種の水草が繁殖する真夏なのです。なので昼間からバイト募集ではなく早朝からの仕事になるという事。そしてバイトの集合時間は朝5時。
私の家からバイト先まで電車を使っても30分以上かかってしまう。しかも朝5時という事は始発も無いので悩んでいると「俺の家近いから泊まれよ」という優しい友人の言葉。「ヤバイな、お前神様に見えてきたわ」と思いながらも宿泊しバイトに行くことに。高校生時代というのはあまり知識もなく夜まで騒いで数時間寝た後でも大丈夫だろう!と思っていたのですが、これも考えが甘かった事を後々知ることになる。
バイト先に行くと友人の言った通り「時給3500円で3時間。3日間来てください」という内容だった。たった3時間で1万円超え。こんなバイトがあるのか!何て思っていましたが今考えれば時給3500円出すという事は、それだけの労力が必要という事なんですよね。説明を受け終わった私たちは舟に乗り込み掃除場所へと向かったのです。
さぁ、地獄の時間の幕開けだ!
さて作業はいたって簡単。琵琶湖に網を投げ込み水草と外来魚をすくい上げるだけ。何ともシンプルです。すくい上げる作業は人間の手で行うのですが、これがかなり重い。
下手くそな絵ですが網が100kg。水草、魚合わせて1000kg。約1.1tという重さを私達合わせて3人で上げる訳ですが、これがかなりきつい。しかも前日余裕を持って夜中まで遊んでいたので友人揃って思うように力が入らない。
学生時代は多少なり重いものなど持つには自信があったのですが、これは次元が違う。ある程度すくい上げると陸に戻って、今度は網の清掃を始める訳です。なぜならば網に外来種の水草が絡まって連続ですくえないのですよ。
消防のホースを使ったことがある人なら解るかも知れませんが、あれ凄い水圧なんですよね。足腰や腕に力を入れておかないと体が倒れそうになる程の水圧があります。約1100kgをあげた後の作業なので腕がプルプルしてくる訳です。コツがあるのか解りませんが、当時は「とにかく力を入れろ!」と自分で良い聞かせて作業をしていました。これを3時間のうちに4~6回程度作業をするのです。そして作業が終わり帰る時にある事に気づきました。
当時の鞄の中には財布とPSPなど無駄なものばかり入っていたのですが、この時ばかりはそれを呪った。今は出来るだけ力を入れずに帰りたいのにPSP一個の重さが憎い。しかもこれを後2日間とは・・・。
勿論3日間やり遂げましたが、またやりたいとは思いません。なぜなら生まれたての子鹿ように足を震わせて乗る電車は恥ずかしい。あれを経験するくらいなら普通のバイトで良いとすら思える。ただ、良い経験にはなった。
高時給には何かあると思って良いよ!
お金も大事だけど、高時給には何かあると思っていい。翌年違う友人に同じバイトを紹介しましたが、同じように死んだ目で帰ってきたのは見るに堪えれなかった。友人も去年の私のように「そんな高時給なの!?やるやる!」と言った後には。
死んだ顔のようになっていましたからね。今は聞くところによるとバイト募集はしていないようですが滋賀県らしいバイトが出来たことは良い思い出になっています。皆も高時給には気をつけてね!