アイデアが浮かばない理由がある
レビュープラスさんから「降りてくる思考法」を送っていただきました。とても興味が湧いてくるタイトルなのですが、この本のはじめに「発見や創造はすべて”降りてくる”ものである」と書いてあります。この本の例えは村上春樹さん。小説家:村上春樹を知る人は数多くいますがその誕生を知る人は少ないです。そのエピソードを冒頭で書いてあるので少し書いてみます。
1978年4月のある日。神宮球場で野球の試合を観戦中、ヤクルトの先頭打者ディブ・ヒルトンが広島の先発ピッチャーの第一球をきれにはじき返して2塁打にします。まばらな相手がまわりから起こったときに突然訪れます。
その瞬間、何の脈絡もなく、ふとこう思ったのです。「そうだ、ボクにも小説が書けるかも知れない」と。そのときの感覚を、僕は まだはっきりと覚えています。それは空から何かがひらひらとゆっくり落ちてきて、それを両手でうまく受け止められたような気分でした
世の中「成功している人」と言われているのはこういった「降りてきた思考」を上手にキャッチしたという事です。ただ”運”と言うとその一言かも知れませんが「降りてくる思考」を待つ事が出来ます。それには脳内環境を整える必要があるのですが、今回の本はそんな「アイデアを引き出すツール」として良い1冊です。
- Part1:あなたの可能性を最大化する思考法
- すべての人間は考える事が苦手だ
- 無意識の活用がすごいアイデアを生む
- 降りてくる思考法を行うためのコツ
- Part2:脳を狭く小さく使う48のスキル
- 1:変える
- 2:なくす
- 3:くっつける
- 4:盗む
- 5:~だとする
- 6:見えるようにする
- 7:調べる
- 8:捨てる
- 9:ちょっとだけをちょっとだけ
- Part3:降りてきたアイデアを育てて世に出すコツ
全239ページからなる1冊で今回も「ブロガー」の人も「これは使えるぞ!」と思える情報が盛りだくさんなので是非見てください。では、早速感想を書いていきます。
感想:レビュー
さてこの本を届いた日に即読了したのですが「Part1の可能性を最大化する思考法」というのは人の意識というのは無意識なものが多いのです。これは以前ある本を紹介した時にも同じような事を書いたと思います。
人が意識して処理出来る情報量は126ビット。無意識は1秒間に1000万ビット。脳の小奥容量は約1ペタバイトと言われています。脳というのは不思議なもので意識している時よりも無意識で行動している方が脳が活発的に行動しているのです。
そんな普段無意識に考えることを「意図的に意識してあげる」というのが大事なのです。これがPart2に書いてある1~9の質問なのですが。
例えば「目の前にある黒いものは何個ある?」と質問された時に数えますよね。私の場合は34個ありました。次に「デスクトップ、またはスマホのアイコンの数はいくつある?」と質問された場合。私の場合はデスクトップに64個のアイコンがありました。これはどういった訓練かと言いますと脳というのは質問されると「とにかく実行してしまう機械」だからだと本に書いてあります。
これを読んで「なるほど、小さな質問の繰り返しかぁ」と納得しました。普段意識しない質問を自ら問いかけ、違う視野を見つけるというのは面白いと思います。
そこでPart2なのですが上記の「2 なくす」を例に書いていきます。
「なくす」と聞くと私は「失くす」を想像するのですがこの本では。
なくすとは失うことではない。無駄なものを削ぎ落として、本質をあらわにすることをいう。大地をおおっていた雪が解け、下から緑が芽ぶいてくるように、隠れていた新しい力を見出すこと。なくすことは見つけること、出会うことなのだ。
「なくす」という題材が6個あるのですが例として「肝心なものをなくす」にピックアップして書いていきたいと思います。「肝心なものをなくす」と聞いて皆さんは何を想像しましたか?私は考えていたのですが解りませんでした。
読み進めると書いてあるのはダイソンの羽根のない扇風機「Dyson Cool テーブルファン」やパソコンからキーボードを無くしたタブレット型コンピュターなど。言われると先程のダイソンの扇風機もタブレット型コンピュターなど登場した時は未来を感じました。そういった題材が48個あるので考えながら読むと自分自身を鍛える事が出来ます。
降りてくる思考法:まとめ
Part3の内容はあえて触れなかったのは「まとめ」で触れようと思います。Part1やPart2に触れてもし自分が「羽根のない扇風機を作る」という発想、もしくは会社内で出たとしても「何を言っているのだろうか?」と思うと思います。それはきっと「扇風機には羽根がある」と子供の頃からある扇風機のイメージがあるからでしょう。
しかし羽根のないダイソンの扇風機は大ヒットしています。Part3にも少し書いてありますが「優れたアイデアに前例はない」ということです。
今回ご紹介した「降りてくる思考法」を読んで「これは実践してみよう」と思う方法が数多くあったので、これは読んで良かったです。ブロガーは勿論、コピーライターや企画担当者など「何か新しいことを生み出さなければならない」という現場で働いている人にはこの1冊はオススメだと感じました。今回のレビューはここまで。最後まで読んでいただきありがとうございます。
降りてくる思考法 世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル
- 作者: 江上?夫
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