そもそもOTC類似薬って何さって話から
そもそもOTC類似薬ってどんなのって話をすると「処方性に必要な薬との成分や効果が同じだけど処方箋無しで薬局などで買える薬」っていうもの。処方箋で貰ったほうが勿論安いけど病院行くまでもないから薬局で良いかなっていう人はこちらを買うことが多い印象かもしれない。自分も以前に人生初の蓄膿症で悩んだ時に割高と解っていても薬局に売ってあるもので治したこともあるので、気軽に帰るというのは便利なものだと思う。でも、今回方針の中に「OTC類似薬の保険給付のあり方の見直しについて十分検討を行う」という文章が書かれていたという。このニュースを読んで「おいおい、まじかよ」というのが私の素直な感想です。
でもOTCって類似薬で薬局だけで処方箋と関係無いんじゃないの?って思う人がいるかも知れませんが病院で診察受けたのに「あ、薬局にも似たような薬あるのでそちらを買ってください」みたいなことを医師から言われる可能性がある。というのが大変な所。なので今処方箋として貰ってるアトピー性皮膚炎の薬が例えば500円くらいに収まっていたとしても、気付いた時には5000円以上取られることになるかも知れないっていうので今回のニュースが話題になっています。
アトピー性皮膚炎だけではなくロキソニンテープや花粉症の薬、喘息の薬など「え!?それも対象にするのか」というものが多く存在して本当にそのまま通すつもりなのかという不安しかない状況だと思います。
アトピー性皮膚炎って本当に辛いんだって
じゃ、その対象外となる薬を使わなければ良いじゃない。別のにしたら。という声も見ましたが、そんな簡単なものじゃないという話を少し書いていきたいと思う。実際に私は物心付いた時から高校生までアトピー性皮膚炎に悩んだ一人なのですが自分に合った薬を貰うまで採血して薬変えて、そして体が大きくなりそれでも治らなかった時に薬をまた変えて。長年病院と相談して話し合った結果その薬が自分に合ってるとたどり着いたものなので簡単に変えれないんですよね。自分に合ってない薬を簡単に「じゃ~これで良いから塗っておこう」なんて事をすると間違いなく悪化すると解っているので簡単に使えない。
これは花粉症だったり喘息の薬でも同じことが言えると思う。自分に合った薬がもし明日から高額になったら「え?苦痛を感じて生活しろって事?」と思いますからね。私は本当に運良くアトピー性皮膚炎が治ったのですが、大人になっても治らない人も多く自分が同じだった立場なので辛いだろうなという気持ちも凄く解る。
アトピー性皮膚炎を持つ子どもがいる家庭の両親も今回のニュースを見て驚いたという人も多いでしょう。現在は反対する署名が多く集まっているという事ですが、反対署名出しても決行するのがこの国なので不安しかないというのが私の意見です。
実際に悩んでいる人の声、実態を見てほしい
これによって医療費が1兆円削減できるとして今回の話が進められているそうですが、この不景気の中で薬を値上がりしました、自分の為にそれを続けなければならないという選択肢はあまりにも辛すぎる。自分に関係無いと思っている人でも今後何かの病気になった際に本来は保険適用されていたものが高額になり使えない。安く済ませたいと思った時に「◯◯と◯◯じゃちょっと飲み合わせ注意だけど気を付けて飲んでね」と言われる日が来るかも知れない。今ある保険適用されているもので飲み合わせ的に使えていたものが使えなくなる可能性もある。
実際にこういった話が出る時にアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症といった悩んでいる人の声などを実際に調べてほしかったですね。多分こういった1兆円削減できるから。という理由だけで自分たちは経験した事がないからという人が話を進めたんじゃないかな。自分がアトピー性皮膚炎に苦しんだだけに、そういった薬で救われている人がいるというのを知ってほしいニュースでした。